代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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「金属も自然」 安全基金の活動と考え方(23)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一

 「自然素材の家」とよく言われます。
 木と漆喰、それに土などを使って、プラスチックをできるだけ排除した建築物のことを指しています。もちろん、そういう建築を私は支持していますが、一般に使われている金属も、積極的に自然素材に含めるべきだと思います。
 新事務所にかかわった建築関係者は、すべてエコ派の人たちですから、自然素材にこだわって計画が立てられました。  当初に出てきた企画案では、外壁は1・2階が焼き杉板、3階はメンテナンスが簡単なガルバリウム鋼板でした。  焼き杉板は、外壁材として長持ちするし、傷んだらその部分だけを取り替えればいいというわけです。
 都会で見れば、焼き杉板は、強烈なエコ素材として、象徴的な役割を果たすと思いました。しかし、田舎へ行ったときなどに焼き杉板の家を見ているうちに、事務所の外壁としてはふさわしくないと感じるようになりました。  外観はもっと無機的な方が、合理性を重視する事務所に向いていると感じたのです。  事務所は、中で仕事をするだけです。外に出て事務所を見ることは、多くありません。その上、われわれのような市民運動家は、しょせん建築の素人なので、建築物にとって重大事が起こりつつあっても、その予兆に気づかないことが多いはずです。手入れが遅れると、エコ建築は台無しになります。だから、すっきりいくことにして、外壁も屋根も、すべてガルバリウムで覆うことにしました。
 企画案が示されるまで、私は「カルバリウム」を知りませんでしたが、知れば知るほど気に入りました。  ガルバリウムは、鉄板にアルミと亜鉛とシリコンをメッキして耐久性を持たせた鋼板です。亜鉛が鉄のサビを防ぎ、アルミが耐久性をもつので、トタン板の3〜6倍ぐらい長持ちするといわれますが、それだけでなく素材の金属がエコ的だったことも気に入りました。  地球を構成する元素を重量別に比較すると、鉄が一番多くなります。地表に限れば、酸素、シリコン(ケイ素)、アルミ、鉄の順になります。  地表にたくさんあるということは、人類とのなじみが深いわけで、そういう元素の金属は、人類が続く限り、使い続けられることになるでしょう。  亜鉛は地表にある元素の中では31位ですが、サプリメントで飲む人がいるほど、人に必要性の高い金属です。  これらを組み合わせた金属であるところも気に入ったのです。
 新事務所に用いたのは、もちろんカラー鋼板ではなく、トタン板のように見える最も安い素朴なもの。これを、雨水が流れやすいように縦模様に張りました。  軒も、上と横をガルバリウムで覆ったので、木が外に露出して、直接、太陽光線や雨に当たる部分のない建物になりました。

次回は「時代のテーマを読む」の予定です。


2007年11月1日発行 No.223より

レポート『外壁は耐久性に優れた建材(ガリバリウム)』(新事務所建設の記事掲載中)

安全基金の活動と考え方(24)「時代のテーマを読む」

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