代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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私の痛みは放射能で 安全基金の活動と考え方(94)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 この3月のウクライナ取材で、ギックリ腰になりました。ギックリ腰は1ヵ月半ほどで治ったのですが、足にヘンな筋肉痛が残って、こちらは治りません。
あまりに治りが遅いので、放射能が原因ではないかと疑い始めました。
 昨年10月のツアーメンバー丸田輝夫さんから、背中の筋肉にこれまで体験したことのない痛みが6月から出ていると聞き、理論的ストーリーが思い浮かびました。

 第3種汚染地域にあるオブルチ地区では、2011年のキノコの最大値は1kg当たり76,300ベクレル。
基準は500ベクレルで、基準超過率は55.9%。最小値は35ベクレルです。
 キノコ・シーズンの10月にツアーを行ったので、美味しいキノコが、連日、料理に出てきました。団長として、それを私が一番多く食べたのです。
どこでも出てきたのがベリー・ジュース。ベリーの最大値は1kg当たり5,200ベクレル。
基準は500ベクレルで、基準超過率は52.9%。最小値は36ベクレルです。
汚染地域で、汚染のひどい2大食品をほぼ毎食、食べたり飲んだりしていたわけです。
 非汚染地域のコヴァリン村では、キノコの平均値は210べクレル。
歓迎の意味を込めて、どこでもキノコを採ってきて出してくれたので、私は丼一杯食べたこともあります。

 そこで、ツアー中に2000ベクレルのセシウム137を摂取したと仮定し、ICRPの「セシウム137の体内残存量の推移図」(284号)に当てはめると、 180日後は体内に600ベクレル残留していることになります。
 頭痛が出る最低線量の地域の食事は1.1ベクレルだったと290号で報告しました。
この食事を摂りつづける人は、ICRPの推移図では、体内に165ベクレルのセシウム137を持っています。
165ベクレルとは、全身の体内から放射線が1秒間に165発出ること。
この条件から頭痛が発生しています。
筋肉はあまり細胞分裂しないのですが、脳よりは短期間に置き換わります。
それでも、600ベクレルなら異常が起きるでしょう。

 筋肉細胞が入れ替わる期間は部位によって違い、25日〜200日です。
細胞の遺伝子が傷ついても、影響が大きく出るのは細胞分裂してから。 したがって、筋肉への影響が表面化するのは早くて1ヵ月後、遅い部位は半年を過ぎてからになります。
 私の場合は、半年後のギックリ腰から、足のヘンな痛みが続きました。
 ツアーメンバーの林克明さんに尋ねると、年明けからヘンな肩痛が出て、筋肉疲労を伴う全身疲労があると言いました。 そう言われると、私も疲れやすかったと思います。
 桜田節子さんは、2月から、全身の筋肉がこわばり、両手の指関節がつっぱって少し痛く、疲れやすくて、3月からは頭痛や腰痛が起きるようになりました。
 最高齢の照井モトさんは、6月に足痛がひどくなり、車いすを使っていました。

 私を含めて5人は、理屈どおりに症状が出て2〜3ヵ月続き、それから筋肉の症状は急に軽くなっています。


2013年10月1日発行 No.294より

安全基金の活動と考え方(95)「ベトナム戦争の英雄に学ぶ」

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