代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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人工放射能は人体影響が大きい 安全基金の活動と考え方(88)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 「放射能は自然界にあるので、少しなら、汚染されても健康に悪影響はない」と言う研究者がたくさんいます。 どこまでが本当でしょうか。
 自然界にある放射能で、人体内に圧倒的に多いのはカリウム40です。
体重60sの人はカリウム40が4,000ベクレルあり、この他も合わせると人体内に7,000ベクレルの放射能があります。
したがって、1s当たり100ベクレルで規制された放射性セシウム汚染食品を食べても、 人体に影響が出るとは考えられないと、原発を推進してきた専門家や、国の安全性の専門家は言います。
 ここで無視されているのは、適者生存の生物原理です。
今、食品に含まれているセシウム134は半減期が2年、セシウム137は30年なので、自然界には、ほとんど存在していません。
原発が創り出したセシウム134とセシウム137は、人体にとって未知の放射能で、この人体影響を、 天然にあって悪影響を受けてきたカリウム40と同列に論ずるのは間違っているのです。
 人体影響を論ずる単位の一つに「シーベルト」がありますが、これは原子力を推進するとき労働者を守るのに必要な尺度です。 この数値で、食品汚染の人体影響が正しくわかるわけではありません。
 カリウムとセシウムは、融点や重量が違うだけでなく、体内の蓄積箇所と排泄状態が異なり、半減期もカリウム40は12.5億年なので、まったく違います。
出てくるガンマ線は、電磁波としての周波数スペクトルが異なるので、生体影響が違います。
天然に多くある放射能から出るガンマ線に対しては、遺伝や発ガンで悪影響を受けることを最低限にできた生物種だけが、生き残っています。
カリウム40が出すガンマ線の影響は最低になるように人体の設計図が書かれているのに、 原発が作り出した放射性セシウムに対しては、人体の設計図は影響を減らすように書かれていないのです。
 1970年代に厚生省(当時)が食品添加物の安全性を再評価したとき、自然界に存在するものと、人工的に創造した化学合成物質を分けて、人体にとって未知の化学物質は厳しく評価しました。
これと同じように放射能も、自然界に多くあるものと、自然には存在しないと言えるほど少ないものは、分けて危険性の評価を行う必要があるのです。
 自然界にある放射能は、生殖年齢や子育て年齢までは、「痛み」という症状を生物に起こしません。痛みが出た生物は生存競争に負けて、淘汰されたからです。
 天然のカリウム40では痛みが出ないのに、原発から出たセシウム137は0.05ミリシーベルトで痛みが出ました。

これまで放射線で症状が出るとされた最低線量は一時的に不妊を起こす150ミリシーベルトだったので、食品の放射能規制は、少なくとも現在の3,000分の1に引き下げる必要があります。


2013年4月1日発行 No.288より

安全基金の活動と考え方(89)「栄養不足の原因をつくったのは医師」

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