歯科材料から環境ホルモンが溶出することに関して厚労省に申し入れ
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2002年1月18日 厚生労働大臣 特定非営利活動法人 日本子孫基金
コンポジットレジンを安全にするための申し入れ書 歯科用充填材料として広く用いられているコンポジットレジンは、変色しやすい性質を持つため、紫外線吸収剤が添加されています。環境ホルモン疑惑67物質に含まれる紫外線吸収剤のベンゾフェノンが、いまだに広く使われておりレジンから溶出することが、2001年12月の環境ホルモン学会(つくば)で、大阪大学のグループによって発表されました。発表では、コンポジレットレジンから溶出する物質の環境ホルモン作用も調査しており、11製品のうち6製品には作用が認められることが確認されています。また、レジンから溶出したアセトフェノンにも環境ホルモン作用が指摘されています。 そこで私たちは、環境ホルモンの暴露を減らし、妊婦や子どもへのリスクを低くするため、下記の事項を申し入れます。 記 1. 環境ホルモンの疑惑が指摘されているベンゾフェノンに対して、何ら改善策を取っていないのは行政の怠慢で、予防原則に反している。速やかに規制強化措置をとること。 2. アセトフェノンに環境ホルモン作用が指摘されたので、規制強化措置をとること。 3. 溶出物に環境ホルモン作用が認められたコンポジットレジン6製品の使用をメーカーに中止させ、少なくとも現時点では作用が認められない5製品に切り替えを図ること。 4. より安全なレジンに改善していくために、コンポジットレジンの全成分と量を公開すること。 以上 |