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>>地震と火山の総点検(2018年記事)

地震国・日本に住む限り、命を守るために準備は欠かせません


対策の予行演習をしときましょう。

ライフラインが止まったら?

大地震が起きたとき、どのような生活ができるか、休日に家族全員がいるときに練習を。

●冷蔵庫が止まります……火がないので、生ものは食べられません。
●ガスも電気炊飯器も電子レンジも使えません……蕎麦、ラーメンの類は食べられません。
●飲み水……頼りはペットボトルの水とジュース類のみ。
●手洗い、入浴ができません。水洗トイレが使えません。
●エアコンなど、電気の暖房が使えません。
●IP電話なら電話も止まります。
●夜も電灯がつきません。

非常時に生活する方法、準備

食べ物の切り札はカセットコンロ……ボンベも多めに用意

●鍋でご飯を炊くことができます。
炊き方の基準はありますが、鍋の種類にもよるので、練習を。
●温かいものが食べられ、冷蔵庫の肉、魚も使えます。汁物ならさまざまな食材を入れて、一品で栄養が取れます。
ビタクラフトのような無水鍋があれば、燃料の消費を抑えられます。
沸騰させたら火を止め、そのまま新聞・毛布で包んでおくと保温で根菜類や肉などにも火が通ります。
その時間を確かめておきましょう。日常生活でも、この方法を使うと、ガス代の節約になります。

※練習で惣菜とご飯炊きに使う燃料を記録して、カセットボンベの必要量を確認しましょう。

 鍋で炊飯
 ①鍋に白米 1合(180cc) +水200ccをいれ、
 30分〜1時間ほど浸す。
 ②中火で炊飯を開始
 ③沸騰したら弱火に
 ④蒸気が出なくなるか、グツグツ感がなくなったら消火
 ⑤10分経ったら火を止めて15分ほど蒸らす。
 ※蓋は途中で開けない。


水を多く保管すれば、煮炊きにも使えます

●米は洗わなくてもいい。または1回だけ少量の水で洗い、洗いおけに移します。
その水は野菜洗いに使って、最後はトイレ用に回します。
●食器にラップを敷けば使用後も洗わずにすみます。汁物用は、食べ終わったら、その容器で湯(茶)
を飲みながら中をきれいにしてテッシュペーパーで拭き取ります。

※調理から食事が終わるまで使用した水に飲み水分を足せば、保管が必要な水の量がわかります。

焼酎、ポリ手袋を用意する……手洗いの代わりに。感染症にかかるリスクを減らせます。

●炊事中に、魚・肉を扱うときはポリ手袋を使って、食中毒を防ぎます。

水洗トイレを使い続けるために

●風呂の水を常時ためておきます。
●トイレにごみ箱を準備して使った紙を流さなければ、使用する水は少量で済みます。

LEDライトを準備して、電池も多めに用意

そのとき、あなたはどこに?

グラッときたとき、あなたはどこにいますか?
「震度5強」は、物につかまらないと歩くことが難しく、
棚にある食器類や本などが落ちたり、固定していない家具が倒れることがある揺れです。
「震度6弱」では、立っていることが困難に。
固定していない家具の大半が移動し倒れるものも出てきて、窓ガラスが破損、落下。
建物によっては、瓦の落下、建物が傾くこともあります。

<対策>
 パニックにならず素早く避難するためには、日常生活でイメージしておくことが大切です。

●自宅なら、急ぎテーブルの下や家の中で一番強度のある場所に移動を。次の揺れで動けなくなるかもしれません。
●道を歩いているとき、身を寄せたブロック塀が安全か、普段から危なそうな箇所をチェックしておきましょう。
●駅のホームにいたら、まず、持ち物で頭を保護しましょう。
●寝ている場所の安全確保も大事。
●暮れの大掃除の際に、 重いものは下の方に移動させ、家具などを柱に固定させましょう。

避難時の準備は地域によって違う

●救援がすぐ来るとは限りません。大都市だと時間がかかると考えられます。
家族数、家が無事かどうか、救援の手が迅速に届くか、地域によっても異なります。
●救援路に、山崩れ、冠水、橋の落下などがあれば、復旧まで、さらに時間がかかります。 また、冬と夏でも対策が違います。

<対策>
●自分が住む地域を考え、どのくらい食料、水が必要か考えます。
●ブルーシートとホワイトシートは家に損傷があったときに必須です。まだ買っていない人は準備しておきましょう。
●冬なら使い捨てカイロを多く準備。
●敷地が広ければ、家の倒壊を免れる場所に避難用の収納倉庫(物置)の設置も考えられます。 そこに、米・野菜の保管場所を兼ねられれば、回転備蓄できます。
●寝袋などキャンプ用品なども保管。
●冬の保温用に荷物梱包用のプチプチシートがあると便利です。

月刊誌『食品と暮らしの安全』2016年12月1日発行 No.332 記事全文
(注:ホームページに図/挿絵等は掲載しておりません)



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