◆『ポストハーベスト農薬の添加物指定の審議内容について』申し入れ書



2012年9月11日

厚生労働大臣 小宮山 洋子 殿

〒338−0003埼玉県さいたま市中央区本町東2-14-18
TEL 048-851-1212 FAX 048-851-1214
特定非営利活動法人 食品と暮らしの安全基金
代表 小若 順一

『ポストハーベスト農薬の添加物指定の審議内容について』



 ポストハーベスト農薬を添加物に指定する審査が進んでいます。
この審査は、別添「食品と暮らしの安全」に記載したように、福島原発事故で多くの人が被曝した日本人の危険性を無視したものです。
 下記の理由で、放射能との複合汚染による怖さを考慮しておらず、現在の日本人の安全を確保する審査データになっていないので、再審査するよう要望します。


 「食品と暮らしの安全」2012年9月号に、「孫以降の世代にもガンを起こす」という野村大成・大阪大学名誉教授へのインタビュー記事を 掲載しています。
 野村先生は「放射線を一度浴びたマウスは、発ガン物質、非発ガン性の発ガン促進物質や、 放射能を含む食べ物を食べると、次世代以降にわたっても、ガンにかかりやすい」と複合汚染の怖さを述べています。 この実験は国際誌に報告され、ネーチャーにも掲載されて、今では各国で、マウス、ラットを用いた確認された事実として扱われています。
 福島の農産物を「食べて応援しよう」という国策は、日本人を多く被曝させています。
そして、この国策によって被曝した日本人は、発ガン物質や発ガン促進物質を食べると、発ガンのリスクが高くなるのです。  ピリメタミルも、アゾキシストロビンも、もし発ガン促進物質であれば、フクシマで被曝した日本人に発ガン物質と同様にガンを多発させることになります。
 審査に用いた動物実験は、上記物質のみの曝露を受けたラット、マウス、ウサギ、イヌで行っており、放射線等に被曝した経験はありません。 現在の日本人を守るには、これだけでは不十分です。
 奇形・遺伝的影響が検出できる動物実験系で、放射線との複合被曝実験を行い、その結果をもとに評価しなければ、フクシマで被曝した日本人の安全は確保されません。
 原発事故が起きた後の日本人の安全を守るには、これまでの実験では不十分なので、新たに放射線との複合動物実験を行い、その結果を得てから、再度評価を行うべきです。

以上


※添付資料:月刊誌『食品と暮らしの安全』2012年9月号No281



ポストハーベスト農薬映像・書籍

野村大成・大阪大学名誉教授へのインタビュー記事

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