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鉄を取り除くから欠乏する

日本人が鉄不足になるのは、食品、飲料、水から鉄を抜いているからです。どのように抜かれているのか、ネットに出ている広告を紹介します。意図して鉄を抜くのを減らせば、発達障害児、不登校、病人を減らせます。

ペースト状食品の除鉄

写真はイメージです

 鉄が食品に含まれていると、鉄っぽい味になり、色が黒くなるので、食品メーカーは、売り上げを伸ばそうと、何とかして鉄を抜こうとします。
 食品が塊だと、抜くことはできませんが、ペーストになったり、粘性が出ると、超強力な磁石で鉄を取り除く装置へ入れて、鉄を除くのです。
 だから、カレーなどのレトルト食品は、家庭で作るカレーに比べて、鉄が少ないのです。
 人気カレーの中には、10分の1以下しか鉄が含まれていないものもありました。

粉末・粉体から除鉄

 食品の原料が粉末のときは、粉末から鉄を取り除く装置もあります。
 粉体がベルトコンベアで流されているとき、その上から装置を吊り下げて、強力な磁石で粉末に含まれている鉄の微粉末を取り除くのです。
 米、麦、豆類、香辛料、コーヒー、茶、昆布、乾燥食材、菓子原料に含まれる微細な鉄の

粒子をすべて取り除くので、加工食品の鉄が減っているのです。

野菜から除鉄

 ビルの中で、野菜を水耕栽培しているニュースを見たことがあるでしょう。
 そこでは、たいてい井戸水を用いています。除鉄装置を通った井戸水が、水耕栽培に使われています。
 原料の水に溶け込んでいる鉄が除去されているので、野菜には鉄がほとんど含まれていません。
 だから、水耕栽培の野菜は、垢抜けして、きれいなのです。

飲料の除鉄

 粘性食品でも除鉄できるのですから、飲料の除鉄は、当然のように行われています。
 飲料が流れるところに、液体用マグネットフィルターを設置すると、飲料に混入した金属の異物を完璧に除去することができます。
 液体の中に除鉄機を入れ、除鉄フィルターを通った液体だけが出てくるようにした装置もあります。
 口に入れるとわかる大きさの鉄を除去するのは良いのですが、異物とは感じない微細な鉄まで完璧に取り除くので、鉄不足を深刻化させているのです。
 スーパーに行って飲料のコーナーを見てください。家で作るジュースよりあか抜けた色のものばかり。これは除鉄フィルターを通しているからです。
 聞いたことのないメーカーのジュースには、少し黒ずんだ色のジュースがありますから、それを買いましょう。

井戸水から除鉄

 大きな食品工場では、高価な水道水ではなく、安い井戸水を用いるのが普通です。
 井戸水の中には、鉄やマンガンが、水道水の基準を超えていることがあるので、多くの井戸水は除鉄してから用いています。
 基準を超えた鉄やマンガンを取り除くのはいいのですが、基準とは関係なく、どんな井戸水でも極限まで除鉄されます。
 食品の調理や加工に用いる水も鉄を含んでいないので、市販食品のほとんどは鉄不足になっているのです。

(小若)