食事に、玄米と天然だしを
不登校生徒の推移図を見てください。
4年で2倍近くに増えています。増加率が高まっているので、学校の崩壊が迫っているわけです。
「不登校が、休養や自分を見つめ直す機会になるとの認識が、保護者の間に広がっている」と報道されたように、不登校を容認し、原因追究がおろそかになっています。
学校関係者は、まったく的外れな対策ばかり行っています。
不登校の生徒は、ほとんど家で食事を食べています。
貧しくて、ろくなものしか食べていない子には、まず白米をやめさせて、玄米を食べさせるべきです。それだけで、栄養バランスが良くなり、元気が出ます。
貧しくない家庭では、ほとんどが「調理済み流通食品」を食べています。栄養士は、調理済み流通食品のミネラルが少ないことを食品成分表を見て知っているはずなのに、食事の指導はメニューを変えるだけ。それでミネラル欠乏が続き、生徒は元気になりません。
ミネラルを増やすように食事を見直せば、すべての子が元気になります。
一番簡単な方法は、小魚を丸ごと食べること。それに海藻類と、非精製油を加えると、体も心も元気にする栄養素がすべて摂れ、栄養不足が解消するので、元気になり、登校できるようになります。
不登校になったので、向精神薬を飲まされている生徒がたくさんいます。ミネラル補強で元気になってきたら、薬を飲む量を半減させ、それで問題がないと思ったら、さらに半減させ、それでも問題がなければ、薬をやめてください。
ミネラル欠乏で起きる症状
不登校生徒の推移図を見ると、発達障害児の増加図とよく似ていいます。4~5年で2倍に増えるのは同じです。
不登校と発達障害は、重なる子が多いのですが、それは原因が同じだからです。
カルシウムが欠乏すると、イライラし、性格がきつくなります。
マグネシウムが欠乏すると、不安感が増し、体がだるくなります。
鉄が欠乏すると、疲れやすく、運動能力や集中力が低下します。
亜鉛が欠乏すると、味を感じにくくなり、食欲不振で下痢をしやすくなります。
調理済み流通食品を食べている人は、この4ミネラル不足で、これらの症状がすべて出ている可能性が高いのです。
子どもに、これらの症状が出て、不登校になっているのです。
不登校で、一日中、居間に寝そべっている女子生徒がいるそうです。
若くて一番元気がある年代の子が、寝そべるだけの生活をおくることは、生物の歴史を考えると、あり得ないことです。
太古の昔なら、すぐに淘汰され、そんな遺伝子はなくなっています。だから、遺伝的な体質ではありません。
ミネラル欠乏の栄養失調だから、こんな症状が出ているのです。それに、栄養専門家も栄養士もマスコミも気づきません。
こんな初歩的なことに気づかないことが不思議でなりません。
60年前の中学校
60年前の私の中学時代は、何人もの先生が戦争帰りで、嫌いな子を小突く、たたく、殴ると、いじめ抜く人がいました。
いじめられても生徒は学校に来て、その先生の授業に出て、またいじめられたのに、問題のない高校生になりました。
予習してこなかった生徒を教室の後ろに20 人以上並べて、「たたくと手が痛い」と言い、スリッパで全員のぽっぺをバチーンとたたき、女の子は全員、泣き崩れたこともありました。
男の先生は、たいてい手でたたきましたが、女の先生は出欠簿で頭をたたくので、出欠簿がボロボロになりました。
こんな時代より、不登校が百倍以上も増えているのですから、子どもが弱くなっていることは間違いありません。
「 酵素」を「金属酵素」にすると
ミネラルが体内で、気力や体力や抵抗力を作り出す仕掛けを説明しましょう。
気力、体力、抵抗力を高める必要が人体に生じたときは、遺伝子が瞬時に、その働きをするホルモンを生産する「酵素」を作れと指令を出します。
そのとき、酵素の活性中心に入って「金属酵素」に変身させ、ホルモンの生産性を上げているのが、ミネラルです。
酵素が、そのままでホルモンを生産する量を1とすると、金属酵素に変身すると、1000倍ぐらい生産します。
酵素の働きを助ける「補酵素」もあります。補酵素も、活性中心に金属ミネラルが入ると働きが1000倍ぐらい高まります。
1000倍×1000倍で100万倍も生産効率が高まるのです。
こうして、いろんな環境変化やストレスやケガに、瞬時に耐えられるように人体はなっているのです。
マグネシウムや鉄は400ぐらいの酵素を金属酵素に変え、亜鉛やカルシウムは300ぐらいの酵素を金属酵素に変えると言われています。
「調理済み流通食品」は、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛が10分の1ぐらいに減っているのに、今の日本は、食事の9割ほどが調理済み流通食品になっています。それで、環境変化、ケガ、ストレスに耐えるようにする1000種類もの有用物質が少ししか生産されません。
だから、日本人は元気がなく、体も心も弱い人間になっています。
大企業が国際競争に負け続けるようになっているのも、そのためです。
子どもの学力を国際比較すると50年前は1位が当たり前だったのに、今は10位以下の年がよくあるのも、そのためです。
ミネラル補給で治せる
うつで学校に行けない生徒もいます。
2010年に、高校生でかかった躁うつ病が良くなるかどうかを確かめるため、40代の男性に人体実験をしていただいたことがあります。
毎日1度、マグネシウムが豊富な「八割蕎麦」を食べ、蕎麦湯を飲み、海苔で鉄を補給したのです。
結果は左のとおりで、とても良くなりました。
今なら「、八割そば」を「十割そば」に、液体の「無添加白だし」を、粉末の「天然だし調味粉」にし、その他の食事でも、毎日、ミネラルを補給してもらうので、もっと良くなります。