ナノプラスチックが脳に入った
Q)認知症の人の脳に、ナノプラスチックが多く含まれていると、NHKで知りました。
ナノプラスチックを食べないようにするには、どうすればいいのですか。
A)極微細なナノプラスチックについて、何人もからお問い合わせがありました。
「脳に忍び込むナノプラスチックを追う」『フロンティア』が1月28日にNHK BSで再放送されたからです。
脳は、血液脳関門で守られているので、プラスチックは極微細でも脳に入らない、とされてきました。
ところが、脳からもナノプラスチックが検出され、その個数は、肝臓や腎臓より、脳の方が多く、認知症の人の脳も多かったので、多くの人が驚いたのです。
ナノは10億分の1のこと。
比較実験では500ナノmのプラスチックは脳から検出されないのに、200ナノmは脳から検出されました。
別の実験では300ナノmの検出数を脳で比較していました。
つまり、細菌やウイルス、有害物質から脳を守る血液脳関門を、300ナノm以下のプラスチックは通過しているのです。
25年ほど前に、掃除機の排気に含まれる微粒子を告発したときは、300ナノmまで計れる装置で測定しました。東京都千代田区で外気に含まれる300ナノmのチリは、1m3に10万個ぐらいでした。
埼玉では1000個ぐらいです。
500ナノmだと、チリ数が10分の1ぐらいに減るので、番組を見ながら、大気汚染と似ている部分がある、と思いました。
300ナノm以下のプラスチックが、たん白質や脂肪で包まれ、栄養や必須物質を取り込む仕組みにのって細胞に取り込まれ、その細胞が脳関門を通過するアニメが番組で流れました。
10ナノmのプラスチックは、環境中にすごい個数があり、血液脳関門を簡単に通過できるはず。でも、実態がわからないので、対策の立てようがありません。
200~300ナノmは、番組で少し実態がわかったので、手の打ちようを紹介します。
まず、チューインガムを食べないこと。ガムには、ナノプラスチックが含まれています。
カップ麺を選ぶときは、発砲スチロールの容器を避けること。
湯を入れた後、容器を麺でこすったり、箸でつついたとき、発泡スチロールから出る破片のプラスチックが小さくて、ナノサイズになる確率が高いからです。
テレビで紹介された実験は、スチレンのナノプラスチックでした。
スチレンはベンゼン環を含むので、単体のスチレン・モノマーには発ガン性があり、避けた方がいいプラスチックです。
ただし、発泡スチロールの容器の上をツルツルのポリエチレン・フイルムで覆っているものなら、溶出しても、毒性のないポリエチレンなので安全です。おそらく脳に蓄積しても悪影響は少ないでしょう。
普通の人が簡単にできる対策は、今のところ、この2つでしょう。