ワインはブドウを発酵させるだけ、だから自然でヘルシー、と思ったら大間違い。
実は、一般に売られているワイン、とりわけ安いワインほど製造コストの削減、見た目をよくする、風味の調整などの目的でさまざまな添加物、糖類や工業的手法を使っています。
保存料として使われる有害な亜硫酸塩やソルビン酸。アルコール度数を無理に上げたいときに果汁に加える砂糖類、アルコール度数を下げるのに用いる遠心分離機、発酵のためや、意図する味にするために使う人工的な培養酵母、酸味を和らげるために添加する乳酸菌、もう少し渋みがほしいときに加える人工タンニン、醸造を早く終わらせるために使う清澄剤の数々、樽の香りを付けて高級感を出すために入れるオークチップ、と例を挙げたらきりがありません。
でも、ほぼ表示義務がないので、ボトルを見てもわかりません。
人類がワインを造り始めたのは少なくとも8,000年前。
これらの添加物や工業的手法が普及し始めたのは50~100年前。
科学の進歩の弊害がもたらした食品汚染の歴史と重なります。
ワインを飲んだ翌朝、体が重かったら、それはアルコールのせいではなく、添加物のせいかもしれません。