ミネラル不足

食事摂取基準策定検討会・構成員に要請状
基準の解説を正しく

市教育委と小学校がミネラル不足の解消に取り組まないのは、食事摂取基準の解説が誤っているからだと思い始めました。そこで基準策定の構成員に、正しい表記に、と働きかけました。

食事摂取基準の間違いが根源

 被害者がたくさんいるのに、みんながミネラル不足に気づかないのは、なぜ?
 最大原因は、「日本人の食事摂取基準」の解説が誤っているからのようです。
 先月号では2025年版を紹介しましたが、今の2020年版も同じです。
 「カリウムは、多くの食品に含まれており、通常の食生活で不足になることはない」 「通常の生活において、マグネシウム欠乏と断定できるような欠乏症が見られることは稀であると考えられる」
 この食事摂取基準を根拠に、不足の心配はないと思っている人がたくさんいます。
 そこで、2025年版の策定検討会に働きかけようと思いましたが、3月6日で検討会は終了していました。
 でも昨年10月、「驚愕のミネラル実測データ!」「これだけ証拠を示されたら、食品業界は改善するしかない」と「元国立健康・栄養研究所理事長」渡邊昌先生のコメントを本の広告で全国紙に載せたのに、12月12日の第3回検討会で、ミネラルの資料は皆無。
 だから今回は、厚労省を無視して、基準策定検討会の14人の構成員に、改正を求める要請状を送りました。
 「日本人の食事摂取基準」の表記を事実に即するよう書き変え、ミネラル不足に警告を発してください、とお願いする内容です。
 資料として、①カリウムが100分の1になっている水煮食品の検査原本のコピー、②『市販181食品の実測資料集―心身を害するミネラル不足食品』、③『脳にも悪い!違反食品』を同封しました。
 基準の解説を直さなければならない科学的根拠を多過ぎるほど提供したのです。

「 吉田勉先生」のお名前を記載

 それでも、無視されるかもしれません。
 吉田勉先生がご存命なら、弟子の構成員に電話でお願いしてくれますが、それができないので、代わりに、要請文の中に吉田先生のお名前を入れておきました。これで誰かが動いてくれるよう期待したいと思います。
 専門家の認識が間違っていることをはっきりと認識してもらうために、食品標準成分表の「調理済み流通食品類」の値を用いて、子どもの1週間分の食事メニューを作って、ミネラル摂取量の確認をお願いしました。
 大不足を確認したら、食事摂取基準の解説に、「調理済み流通食品はミネラルが少ない。調理済み流通食品を多く食べている人は、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛が大不足になる」と、「調理済み流通食品類はミネラルが抜かれて減っている食品が多い。ミネラルを抜かないように製造する必要がある」と書き加えてください、と要請しました。

戦前の軍部に似ている

 「単独ではしません。みんなでなら」と言い、支援学級を見たいと言うと、「プライバシーがある」と拒否する学校と市教委。
 戦前の軍部は、現地では戦争に負けているのに「勝った」と報道させ続けて、国民を安心させ、最後は、国が破綻するまで降伏しませんでした。
 その軍部の体質に、学校と市教委は似ています。
 子どもの半数が発達障害児になると、それから15年後には、半数の若者が仕事をすることができなくなり、日本経済は破綻します。
 戦争に突き進んで日本を滅亡させたのと、発達障害児を増やし続けて滅亡させるのとの違いはありますが、不利なことが起きているのを隠して、滅亡に突き進むのは同じです。

近くの大学や研究所に要請状を

 資源のない日本は、今報道されていて、人ごとのように見ているアフリカの悲惨な国のようになる可能性があります。
 それをくい止める最後の機会が、今です。
 今月は、本誌と『市販181食品の実測資料集』を送料だけで無償提供します。みなさんが住んでいる所に一番近い大学や研究所のトップに、本誌と資料集をつけて、「食事摂取基準の表記を事実どおりにするよう、構成員を動かしてください」と要請してください。
 悲惨な状況はもう始まっています。破綻する前に、気づいた人が行動を起こすしかありません。