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韓国の現状
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廃棄物の処理

 韓国では、PCB処理は焼却によって行われています。韓国環境管理公団のファスン事業所が、焼却を行っています。焼却の条件は、最初の炉で800℃以上、次の炉で1200℃〜1300℃くらいの条件で、3秒以上燃焼することです。


新たな汚染物質

 PCBの燃焼が不完全だと、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)が発生します。ポリ塩化ジベンゾフランは、PCBと同じように残留性のある有機汚染物質で、とても有害です。


規制とルール1

 PCBに関する法律で、最も重要なものは、廃棄物管理法です。

 廃棄物管理法には、変圧器に含まれているPCBは、廃棄物管理法の規制に従って処理されなくてはならないこと、そして特定の廃棄物を廃棄するものは、PCBを含むかどうか分析する責任がある、と定められています。

 しかし、この法律には問題があります。PCBを含むかどうかの分析を政府ではなく、廃棄物の保有者がすることになっているのです。もし、しなかったとしたらどうなると思っているのでしょうか。(Ministry of Environment, Chemical Management Division, 2000.11.10)


規制とルール2

 電気事業法では、79年の8月30日以前に設置されたPCBを含む変圧器は、使用を許可するとなっています。ですから、古い建物や機器には、PCBを含み、汚染の原因になっているものがある可能性があります。


排水のPCB許容基準値

PCBの許容基準値(ppm)

  1. 水源の近くの地域(1級)は検出されてはいけません
  2. 住宅街の地域(2級)は3ppm以下
  3. その他の地域(3,4,5級)は3ppm以下
  4. 特定地域(農場や工業地帯)は3ppm以下

    です。

問題

 韓国では、1976年のPCB禁止以前に、どれだけのPCBが使われたのか、また現在どのくらいの量が回収や処理の対象になるべきなのか、などは把握されていません。私たちの団体CACPKは、政府に、今後どのようにPCB問題に取り組んでいくのか質問していますが、いまだに返事が返ってきません。私が思うに、政府は、市民に公開できる情報をもっていないのかもしれません。

  しかし、学会では、PCBに関する注目すべき報告が出ています。そして、メディアはそのことを、環境ホルモンのPCBは危ない、と報道しています。


結論

 CACPKは今後、政府に対し、 PCB問題に取り組み、持っている情報を市民に公開するよう、要請していきます。また、土壌だけでなく、室内空気や大気のPCB濃度も検査するよう、要請していきます。

  また、市民の関心を高めたいと思います。韓国では、PCBはまだまだ最近の問題で、PCBが何であるか、また、なぜ使ってはいけないのか、わかっていない市民がほとんどです。ですから、PCBの問題について、情報発信をしていきたいと思います。


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