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なぜ汚染は止まらないのか

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 PCBは生産が禁止されたにもかかわらず、その汚染はなくなっていません。それは、PCBの難分解性という性質のせいでもありますが、未だに汚染源が無くなっていないためでもあります。汚染源を無くすためには何をしたら良いのでしょうか?
現状把握(保管の機器や使用中の機器の確認・環境モニタリング)

  まずは、対策をたてるためにも現状の把握が必要です。PCBが現在どこにどれだけあるのかを把握しなければ、効果的な対策が立てられません。そして、使用中や保管中の機器を正確に掴み、紛失を防ぐことが、適切な処理を行うために重要です。

 自宅、職場、学校など身の回りの機器にPCBが含まれているか、自分で確かめるところから第一歩が始まります。

<蛍光灯安定器の調べ方>

(1)ランプを外す 写真:ランプを外す
(2) 蛍光灯カバーを外す 写真:蛍光灯カバーを外す
(3) 安定器のラベルを調査する(70年代以前のものは、PCB入りである可能性あり) 写真:安定器のラベルを調査する

安定器拡大写真

写真:安定器拡大

処理を進める

 保管にも、使用にもリスクが伴います。PCBが少しずつ環境中に漏れ出るだけではなく、事故になる危険性があります。一刻も早い処理が必要です。処理施設場にもリスクがつきまとうため、情報を公開し、近隣の住民の意見を取り入れ、お互いに理解を深めながら進める必要があります。


法律の整備

 ストックホルム条約に締結することで、いつまでにPCBを廃絶するなど、具体的な目標を定め、取り組みを進めなければならなくなります。条約の発効となるためにも、もっと多くの国の締結が求められています。国によっては、国内の法律を整備することも必要となってくるでしょう。


 これらを進めることに関して、私たちは無関係ではありません。市民の協力なしに、対策を進めることはできないのです。機器の状況を調べるにしても、処理施設を建設するにしても、法整備の動きを盛り上げるにしても、市民の力が必要です。PCB対策が進むよう、積極的に政府に働きかけましょう。そのためには、一人でも多くの人に、PCBの危険性を知ってもらう必要があります。政府、企業などは、積極的に情報公開をする必要があります。

 20世紀の負の遺産を私たちの子どもや孫に引き継がせないために、私たちの代で、PCBを無くしましょう。今から対策に取り組み、希望の持てる未来にしていきましょう。


 
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