代表小若順一が月刊誌に連載していた「安全基金の活動と考え方」です。
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「薬事法の壁」 安全基金の活動と考え方(36)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 この 20〜30 年間に増加したさまざまな現代病に、微量元素(ミネラル)の不足がかかわっていて、ミネラルを補給するだけで、多くの人の疾病が改善しそうだと、 モニター調査でわかってきました。
 現代医学では原因がわからず、治すこともできない疾患が、イワシ、飛魚(アゴ)、昆布から取ったダシで改善したケースが何例も見つかったのです。 心身の疾患で長く苦しんでいる人は、時間も体力も気力も、余裕がなくなります。だから、ミネラルの少ないコンビニ弁当のような食事を摂っていることが多いので、 もし、ミネラル不足で病状が起こっている場合、その食生活を続けていると、病気は治らないことになります。 そこに、微量元素をバランスよく含んだ丸ごとの天然魚から取ったダシを食べれば、効果のあるのが当たり前ですが、想像以上の効果に驚いているわけです。
 これまでの私たちは、ミネラル不足が心身の健康を害する原因になると主張してきました。 しかし、手軽な加工食品を用いたり、外出時には外食するしかないことも多いのも現実です。 それが、丸ごと天然魚のダシで、多くの人の症状を改善させられることが明らかになったのです。 ダシで少し心身の調子が良くなったら、食事内容の全体を良くして、さらに良い状態にしていけばいいと、私は思います。
 ところが、原因が食事なのに、食事を改善せずに、的外れの治療や、薬の副作用で多くの人が苦しんでいます。 このことを知っているのは、本誌の読者だけ。現代の食事のひどさを『生活防衛ハンドブック』で明らかにしましたが、本は売れていません。 疾患で苦しんでいる人の食事に、天然魚を丸ごと使ったダシを加えてもらい、効果があるかどうかを試してもらえばいいわけですが、私たちの前に立ちはだかるのが、薬事法です。 薬事法は、(1)疾病の予防・治療を標榜し、(2)悪い状態が良くなると言い、 (3)医薬品的効果効能の暗示(消費者にあたかも薬であるかのように思わせる表現)で、(4)顧客を誘引する意図が明らかな体験談等の広告を取り締まることになっています。 「広告」には、本誌の記事も含まれます。
 本誌は、『無添加白だし』を「薬」と思わせてはいませんが、「効果」「効能」をうたうと薬事法違反になるので、ダシによるミネラルの効果・効用をアピールするのは、制限されています。 しかし、私たちがモニターの皆様の協力を得て発見したのは、疾患をかかえている人にとっては、非常な朗報です。 だから、違法にならない範囲で、ミネラル不足の問題点をアピールしていきます。 読者の皆様が、ミネラルの効用を話して広めていくのは合法ですから、現代病で苦しんでいる方に、本誌の情報を積極的にアピールしていただきたいと思います。


2008年12月1日発行 No.236より

安全基金の活動と考え方(37)「思想は少しでいい」

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