代表小若順一が月刊誌に連載していた「安全基金の活動と考え方」です。
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ペンを持って闘え! 安全基金の活動と考え方(145)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 6月9日夜、東海道新幹線のぞみ265号で、若い男がナタで女性2人に切り付け始めたのを後ろの席で見た梅田耕太郎さんが、 男を羽交い締めにして止めようとしたら、切られて亡くなりました。
 こういうとき、女性や子どもは逃げるしかありませんが、男性は目の前で女性が次々と切られ始めたら、逃げるわけにはいきません。 でも刃物を持っている暴漢に立ち向かっても、誰も助けてくれません。 いい人で勇気のある梅田さんは、後ろから羽交い絞めしたので、逆襲されたのです。

 昔、22年ほど剣道をして、50年前に古武道や護身術を習った身としては、 ボールペンかシャープペンを持って相手が背を向けている間に、後ろからナタを持つ腕の肩甲骨を強く突けばよかったと思います。
 こうして反撃できなくしてから、さらに肩や首の付け根を突きまくってナタを奪い取り、 「参った」と言わせて、痛がっているうちに、ハンカチで両手の親指を縛るのです。 闘うしかないときは一撃で反撃能力を奪い、安全を確保するのが護身術です。 空手やボクシングを習った人なら、このケースでは後ろから殴るでしょう。
 普通は、こちらを向いた相手と対峙するので、武道の達人でも万が一を考えて「逃げるが勝ち」が基本になります。
 しかし、電車内などで事件が増えているので、闘うしかない場合があります。 そういう時に備えて、金属製ボールペンを身に付けておきましょう。それも2本を。

 武道は、気合を入れて殺気を漂わせながら闘いますが、護身術は殺気をできる限り消します。恐がったふりして油断させ、距離を詰めてから、 相手を一突きで倒します。ペンを突き立てて抜けなくなったら、武器がなくなるので、本気で突いても、当たった瞬間に引きます。 突くのは、あばら骨。あばら骨がある部分なら、どこに当てても痛くてうずくまります。 護身術では、本気で反撃してくる余地を残すと後でやられることがあると考えるので、こんな闘い方になります。
 1989年に初めてアメリカを取材したとき、「アメリカでは理由なく殴られることがあるから気をつけて」 「道路を曲がるたびに、危なそうな人がいるかどうか見て」と、通訳から何度も言われました。
そのときは驚きましたが、10年ほどたつと、日本もそうなり始めました。

 食事摂取基準から考えると、原因の大半はミネラル不足です。 今回の犯人はポッチャリ体型。コンビニ弁当が主食だったそうで、ミネラル不足によるうつ状態だったと考えられます。
 カルシウム不足でイライラして怒りっぽく、マグネシウム不足で神経過敏、興奮も錯乱もしやすいのに、鉄不足で疲れやすく、 ボーとしていることが多かったはず。
 逮捕されたときは、ボーとしていたので、このとおりの症状になっていました。

 市販弁当は、確実に心身を病むレベルの量しかミネラルを含みません。
 食事摂取基準を満たすレベルに改善させないと、このような事件は増え続けます。

2018年7月号No351より

安全基金の活動と考え方(146)『太陽光発電が地球温暖化を促進?』

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