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月刊誌記事から>トランス脂肪酸が多いマックフライポテト(2006年5月No.205)


●トランス脂肪酸が多いマックフライポテト
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家で揚げたフライは少し時間がたてば、くたっと軟らかくなってしまいます。マックフライポテトは、揚げ立てでもべたつかず、時間がたってもあまり軟らかくなりません。これが、常温で固形化する植物油脂(ショートニングなど)の特徴。マックフライポテトの揚げ油は牛脂となたね油から作ったショートニングを使っています。
ショートニングは、トランス脂肪酸を多く含みます。悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増加させ、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を減少させる働きがあります。そのため、心臓病発症のリスクが増大する可能性があると指摘されています(トランス脂肪酸については本誌193号 195号)。
  アメリカでは消費者団体CSPIの働きかけによって、トランス脂肪酸の含有量の表示が義務化されました。これを受けて、マックは新開発の油でフライポテトのトランス脂肪酸を減少させると発表。ところが、従来の味を維持できなかったため、フライドチキンなど一部の食品にしか使っていなかったことから、市民グループに提訴され、裁判の結果、850万ドルの賠償金を払った経緯があります。
  マックフライポテトは、おなかがいっぱいになるし、子どもが好むため、つい注文しがちです。しかし、Mサイズを食べると、トランス脂肪酸を、海外と比べて少ないとされている日本人の平均値の3倍も摂取することになってしまいます。
  一方、モスの揚げ油は植物油脂100%(パーム油となたね油)で、この春からビタミンEとオレイン酸を配合した栄養機能食品の油に変えたそうです。
  なお、コーヒーについてくるクリームは、マックもモスもトランス脂肪酸の多い植物性。使わないようにしましょう。

2006年5月1日発行 No.205『何を選ぶ?どう食べる?マクドナルドとモスバーガー』より

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