代表小若順一が月刊誌に連載していた「安全基金の活動と考え方」です。
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「頭と運動神経を良くして生きよう」 安全基金の活動と考え方(73)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 ミネラルが足りている人と、ミネラル不足の人では、どのように頭の回転や、運動神経が違うのかをお知らせします。

 生物はすべて、DNAという物質を遺伝子に用いています。DNAには遺伝暗号が記されています。 この遺伝暗号によって、アミノ酸が順序正しく集められ、タンパク質ができます。 こうしてできたタンパク質の一つが「酵素」で、人体のあらゆる部分を円滑に動かす働きをしています。 神経伝達物質を作るのにかかわる酵素だけで何百もありますが、その一例の働きを図解してみました。

酵素の働き図

・左側に遺伝子DNAがあります。
・この遺伝情報をもとに、アミノ酸が集められ、タンパク質の酵素が作られます。
・この酵素だけでは、神経伝達物質はゆっくりとしか作られません。
・酵素の中に鉄がセットされると、酵素が活性化して生産効率が1,000倍高くなり、1,000倍多く神経伝達物質が生産されるようになります。
・神経伝達物質を作った酵素は生産能力を失いますが、補酵素によって生産能力を回復し、また神経伝達物質を生産します。
・補酵素が効率よく働くためにもミネラルが必要で、ミネラルがあれば、やはり1,000倍効率が高まります。

 ミネラルがあれば、ない場合に比べて、百万倍(1,000倍×1,000倍)も多く神経伝達物質が作られます。 専門家は、最大1億倍の違いが出ると述べています。
 生物の歴史上、ミネラルは細胞内にたっぷりあり、いくつものミネラルが同時に少なくなることはありませんでした。
 ところが現代は違います。ほとんどのミネラルが、必要なだけ摂取されていないので、細胞内に少なくなっているのです。 多くの人は、ミネラル不足によって頭の回転や運動神経が鈍くなり、記憶力が落ちたまま、人生をおくっているのです。
 ビタミンも神経伝達物質の生産にかかわっているので、不足しているミネラルとビタミンを豊富にとれば、 頭が良くなって、学生や生徒は成績が上がり、運動がよくできるようになるのです。
 本誌や『食べなきゃ、危険!』『食事でかかる新型栄養失調』を読み直して、ミネラルを豊富にとれば、家族にいいことが次々と起こると思います。
 ただし、現在は、ミネラルの豊富な食品には、放射能も多く含まれていることがあります。セシウムもストロンチウムもミネラルなので、産地を考えて食品を選んでください。
 食事を良くして、持って生まれた能力をすべて発揮できるようにして、1回限りの人生を生きようではありませんか。


2012年1月1日発行 No.273より

安全基金の活動と考え方(74)「双葉町長への抗議状」

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