代表小若順一が月刊誌に連載していた「安全基金の活動と考え方」です。
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「原発をなくすために」 安全基金の活動と考え方(66)

 読者の皆さまからいただいたカンパは、5日で250万円を超え、『フクシマから未来へ−いのち(仮)』の作品づくりがスタートしました。ありがとうございます。
監督は、NHK 特集『チェルノブイリ原発事故−ニガヨモギ』(1987)でモンテカルロ国際テレビ祭ゴールデン・ニンフ賞を受賞している林勝彦氏。 NHKスペシャル『驚異の小宇宙〜人体1〜3』を製作総指揮したことで有名です。
監修は、『人体』のキャスターを務めた小出五郎氏。放射能の魚への生物濃縮が、東大の卒論テーマだったとのことです。
なお、いただいたカンパは、「サイエンス映像学会」制作プロジェクトの基金へ全額寄付することになります。
反原発団体は、作品の中身に影響力を行使しない方がいいからです。

 さて、浜岡原発が止まって、念願が一つかないました。
自民党だけでなく、民主党政権も原発推進派だらけ。止まった後まで反発する姿を見て、「菅さんが首相でよかった」と初めて思えました。
しかし、“原発利権派”は、国会議員だけでなく、企業や労働組合にもたくさんいます。
民主主義は数ですから、次の選挙までに原発反対派が勝つように世論形成をはかる必要があります。
そのために私たちは、3つのことを推進しています。

1)映像作品『フクシマから未来へ ― いのち』の制作に資金面で協力する。
理解者を増やすには、映像が一番だからです。

2)原発を止めたら心配、とされている問題点を論破する。
(1)原発を止めると電気が足りなくなる。
(2)将来のエネルギー源をなくす。
(3)CO2が増える。
この3点は月刊誌『食品と暮らしの安全』265号で今井伸氏が、原発がなくても、(1)そもそも電力は余っていた、(2)ガス資源は技術革命で150年以上もつようになったので、 エネルギー源の心配はいらなくなった、(3)地域分散発電を推進すれば、捨てていた熱を有効利用できるので熱効率が30%以上アップし、 CO2を減らすことができる、と説明してマスコミが心配していることは実態がないことを明らかにしています。

3)自然エネルギーでは現代文明を支えられないことを明らかにする。
太陽は暖かく、風は涼しいのですが、このような「やさしいエネルギー源」では現代文明を支えられません。 1リットルで車を20km走らせる石油のような地下資源が、現代文明を支えているのです。
天然ガスで150年持つのですから、エネルギー源の心配はいりません。ここを間違えて、自然エネルギーの開発に走ると、 うまくいかないので、原発を復帰させることになっていきます。
天然ガスをエネルギー源の主役にして、分散型のコージェネを推進すれば、日本は復活でき、原発は復活しないのです。

 放射能対策と、このような話をまとめた今井さんとの共著を6月15日ごろに出版する予定です。

食品と暮らしの安全 代表 小若順一
2011年6月1日発行 No.266より

安全基金の活動と考え方(67)「「原発全廃」の世論を過半数に」

「フクシマ」の映像制作


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