代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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「25周年記念講演E排気のきれいな掃除機」
安全基金の活動と考え方(45)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 私は小さいころから掃除機の排気が苦手です。 排気を吸ったのがきっかけで何百回も風邪をひいたことがあり、ずっと掃除機を敬遠してきました。
大気汚染に関しては、1970年ごろ公害防止管理者の資格をとるときに勉強して、学生のときに集塵機の会社で3ヵ月働いたことがあるので、基礎知識がありました。
 径が1000分の5ミリ=5ミクロン以上のチリは、舞い上がって間もなくすると落ちてきます。径が小さくなるとチリは空中に浮いたままで、なかなか落ちてきません。 1ミクロン以下の微粒子は、吸うと気管支に入る危険性があります。0.3ミクロン以下のチリは肺にまで入るので、ぜんそくの原因となり、死の危険性が出てきます。
 家電メーカーの掃除機開発の技術者は、このことを知っているのに、健康に悪い掃除機だけを造り続けていたのです。
 EUの商品テストでNo.1になったエレクトロラックス社の「オキシジェン」を安全基金の通信販売部が扱い始めたのは2000年ですが、 この掃除機の本当の性能を知ったのは、2004年でした。
 空気中のチリ数を測定する「パーティクルカウンター」で、室内に0.3ミクロンのチリが10万個(1リットル中)舞っているときに、 オキシジェンの排気を測定すると、チリ数がゼロになったのです。 しっくいの粉を吸わせてもオキシジェンは必ずゼロになりますが、国産の掃除機は100万〜200万個も排出しました。
 掃除機の排気が汚くて、ぜんそくやハウ スダストアレルギーの原因になっている、排気のきれいな外国製掃除機があるという情報を発信すると、日本のオキシジェン販売数は10倍近くに伸びました。
 この情報を韓国に持ち込むと、テレビで 何度も放映されて大問題になり、排気の新 基準ができて、合格マークをつけた掃除機が売り場に並ぶようになりました。 日本の制度は昔のままですが、それでも、日立をはじめとして、排気のきれいさを宣伝する掃除機を大手家電メーカーが出すようになっています。 ただ、本体をたたいてみて、丈夫に造られている機種を選ばない と、本体がペラペラなら排気が漏れますし長持ちもしません。 エレクトロラックス社も、量販店向けに 「エルゴスペース」という機種の「アップグレード」を出して、0.3ミクロンのチリがゼロになる機種を3万円を切る価格で販売するようになりました。
 今でも、「0.3ミクロン以上の粒子を99.9%カット」をうたう国産掃除機が、実際は1万個もチリを出しています。 それは、大きな粒子をカットして重量換算すると簡単にこうなるからで、相変わらず消費者に「排気がきれい」と誤認させています。
 でも、本当に排気のきれいな掃除機を必要とする人に、手軽な価格で、いつでも買えるようになってはいるのです。 だから、掃除機の分野では、私の役割は とりあえず終わったと思っています。

2009年9月1日発行 No.245より

安全基金の活動と考え方(46)「25周年記念講演Fミネラル(必須微量元素)不足」

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