代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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排気の規制強化で石炭火力の維持を 安全基金の活動と考え方(156)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 地球温暖化の原因となるCO2を大量に排出するとして、政府は石炭火力発電所の建設を中止させるよう環境影響のアセスメントを厳格化しています。

 これは間違った政策です。

 地球温暖化の原因は、地球が高温とCO2高濃度を11万年周期で繰り返していて、それが現在と、 『CO2温暖化説は間違っている』(ほたる出版)で槌田敦氏が、南極の氷の研究から論証しています。
 ところが、原子力を守りたい国際原子力ムラが、CO2温暖化説に世界を変え、原発推進の自民党が石炭産業を潰そうとしているのです。
 原発はCO2を出さないと言われますが、事実は違います。

 原子炉の圧力容器は厚さ30㎝の鉄板、大きな格納容器は厚さ4㎝、建屋は厚さ1mの鉄筋コンクリート製。 こうして大量に用いられた鉄を造るときに、製鉄所で石炭が大量に使われ、CO2が大量に排出されています。
 原子炉の鉄は、希少金属のジルコニウムを入れた特殊合金なので、ジルコニウムの精錬と、 鉄とジルコニウムを合金にするときにも大量に石炭が用いられて、CO2が大量に排出されています。

 原発は、特別に丈夫な発電所にしなければならないので、さまざまな特殊素材が使われますが、その素材を製造するときにも石油が使われ、大量のCO2が出ています。 原発は、発電するときはCO2を出さなくても、建設と製造時に大量のCO2を出しているのです。
それで、原発は発電コストが高いのです。
 石炭火力は原発ほどCO2を多く出してはいません。 石炭火力の問題点は、ヨーロッパやアメリカ、カナダで、大気を汚染していることと、中国でばい煙を多く出していることです。
 7基の石炭火力発電所をもつJ-POWERのホームページに、石炭火力の排気の国際比較が載っています。 ドイツと比較すると、イオウ酸化物は500分の1、窒素酸化物は13分の1です。

 日本はこれほどすぐれた技術を持っているのですから、政府がすべきことはJ-POWERの数値まで排ガス規制を強化して、世界に日本の技術力をアピールし、 中国に最新の石炭火力発電所を輸出して、大気汚染を減らすことです。

 古い石炭火力が出す黒いばい煙は、大気を汚すだけでなく、太陽光エネルギーを吸収して、地球温暖化の一因になっています。
 石炭火力の排気が、最先端技術で驚くほどきれいになれば、石油と天然ガスが少なくなって価格が上がった100年以上先に、石炭は安上がりでクリーンな電力資源として生活を支えることになります。


2019年8月号No364より

安全基金の活動と考え方(157)『笑顔を見たい』

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