代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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階段の上り下りで骨を丈夫に 安全基金の活動と考え方(148)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 今年1月7日に放送したNHKスペシャル『人体』「“骨” が出す!最高の若返り物質」は、衝撃的な番組でした。

 全米選手権で準優勝した筋肉隆々の自転車選手が、25歳のとき日常生活で軽く転倒しただけで大腿骨を骨折。 検査すると、80歳代の骨量しかなかったのです。
 自転車をこぐ運動は骨に衝撃が伝わらないので、骨細胞が「骨を作るのをやめよう!」というメッセージ物質の「スクレロスチン」をたくさん出して骨芽細胞を減らし、 それで骨が弱くなったといいます。
 そして「1日30分、週3回で骨が蘇る!」と、「衝撃運動」が紹介されました。

 ミズーリ大学のパメラ・ヒントン博士が、骨量が少ない20代から50代の男性38人に週3回30分、ジャンプ運動と、 筋トレを続けてもらい、骨に刺激を与え続けると、1年後、38人中36人の骨量が上昇し、スクレロスチンの値が減少していました。
 骨量は25歳ぐらいがピークで、それを過ぎると加齢のために減少していきます。減少した人たちが衝撃運動で骨に刺激を与えると、 スクレロスチンの値が下がり、骨量を上げることができたのです。
 でも、故障しそうな衝撃運動をしないと骨を強くできないのかと違和感が残りました。

 私は、野口三千三先生から「野口体操」を学びました。ひと言でどんな体操かは言えませんが、 「こんにゃく体操」とか「ぶらぶら体操」と言われていた、と言えば少しはイメージできるでしょう。野口体操は、「衝撃」とは別世界です。
 からだの重さを繊細なレベルまで感じようと追求していくのが野口体操の一面で、その程度の刺激が基本という考えでした。
 だから、オリンピック選手が行っている体操を普通の人に行わせようとするTV番組を、野口先生はいつも批判されていました。

 「重力変化利用」「植物大きく」「植物工場レタスの実験成功」と、8月27日に東京新聞(中日新聞)が報道しました。
 植物工場で、重力が少なくなっていくタイミングで照明を消し、夜の環境を作って試験すると、レタスの重量が通常より最大24%増えたので、 「月と太陽の引力や、天体間の遠心力の変化が、植物の生育に影響を及ぼす」ことをトヨタ紡織(愛知県)が発見した、というのです。

 『野口体操』には「からだに貞(き)く」「おもさに貞(き)く」という本があります。
 人には感じない重力や引力が、植物にこれほど大きな影響を与えていたのですから、重さを感じる刺激があれば、身体がそれに反応しないわけがありません。  階段を上り下りする、それも刺激の少ないようにするだけでも、骨格を支えている骨をすべて強くすることができるのです。
 高齢などで階段の上り下りが無理な人は、手すりなどのある転ばない場所に、足を上げられる高さの踏み台を置き、そこに上がったり下りたりするだけで骨が強くなります。
 ただし、骨を強くしても、身体に少しでも障害があると、そこが固まり、その経絡が張って引きつります。そこを揺すってゆるめないと、滑らかには動けません。

2018年11号No355より

安全基金の活動と考え方(149)『自殺より「心中しようか」』

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