代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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電気自動車がダメな8つの理由 安全基金の活動と考え方(139)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 フランスが、地球温暖化対策の一環として2040年までに国内でガソリン車、ディーゼル車を販売禁止にする方針を発表。
イギリスは、大気汚染対策として、やはり2040年までに同様の措置を取ると発表。
ドイツのメルケル首相も「方法は正しい」。
 電気自動車への流れが加速したので自動車会社は対応を始め、マツダとトヨタが提携し、ドイツの自動車会社も大慌てしています。

 しかし、電気自動車への大転換は、大失敗します。

 第1の理由は、電気自動車が高いこと。
日産リーフは280万円からで、同クラスのガソリン車より100万円ほど高くなります。 企業努力で解消できる価格差ではないので、補助金などの優遇措置で電気自動車を増やしていくでしょうが、 国の財政にゆとりがなくなった時点で、推進政策は早晩破綻します。

 第2は、充電に時間がかかって不便なこと。

 第3は、バッテリーの寿命が短いこと。
これまでには3万kmの走行でバッテリー性能が下がったケースがありますが、性能が上がっているので、今は5万kmほどの走行で、バッテリー性能が下がり始めます。 バッテリー交換に費用がかかることが、消費者に知れ渡った時点で、電気自動車の推進政策は後退します。

 第4の理由は、バッテリーに用いるリチウムとニッケルの価格が高騰すること。
リチウムもニッケルも、先進国のすべての自動車に積めるほど生産量がありません。 これまでとは桁違いに需要が増えるので、価格が上がります。 リチウムの価格が上がると、高い電気自動車がさらに高くなります。

 第5の理由は、バッテリーの製造、再生にエネルギーが必要で、二酸化炭素が出ること。
見えにくい部分ですが、バッテリーの製造、能力が下がったバッテリーの再生にも、資源とエネルギーが使われ、大量の二酸化炭素が出るのに、それが無視されています。

 第6の理由は、燃費の優位性がないこと。
今は狭い範囲を走るだけですが、電気自動車がメインの車になると、遠くまで走れ、その間中、エアコンが効かせられるように、大きなバッテリーを積むことになります。
そうなると、価格が高くなるだけでなく、重くなるので、燃費の優位性がなくなります。

 第7の理由は、充電用に発電所の発電量が増加すること。
発電所で熱と二酸化炭素を多く出すので、今とは違う場所で異常気象が起きます。

 第8の理由は、電気が半分ロスしたエネルギー源だから。
電気モーターのエネルギー効率はいいのですが、電気は充電スタンドに送られてくるまでに、 エネルギーを半分ロスしています。だからガソリンや軽油を燃やして走る車より、電気自動車はエネルギー効率が悪くなるのです。
排ガスを出さない電気自動車は、限定した範囲では、大気汚染を起こしません。 しかし、バッテリー工場でも環境汚染物質を出し、二酸化炭素も出しています。

 こうしたマイナス面を理解して対策を取り、地域を限定して、大気汚染を出さない電気自動車を使うのが、いい使い方です。


2017年9月1日発行 No.341より

安全基金の活動と考え方(140)『台風の備えにパンを』

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