代表小若順一が月刊誌に連載していた「安全基金の活動と考え方」です。
   >>最新   >>バックナンバー
clear
北朝鮮に人道援助の食糧を 安全基金の活動と考え方(136)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 西にも東にも、何をするかわからない人が 指導する隣国をかかえてしまった日本。威嚇する金正恩、挑発し揺さぶるドナルド・トランプ。この間で、日本はどうすればいいか が、課題です。
 安倍政権は、北に対して制裁を加えるだけなので、拉致問題も進展していません。ムチをふるうだけでなく、アメを見せないと交渉はできません。 アメを用意して見せる時期に来ています。北朝鮮は、「金王朝」になって3代目。もう 崩壊する時期に来ています。周辺国は、多数の難民が出ることを恐れて、 何とか金体制を維持させようとしています。しかし、それでも金体制が崩壊して多数の 難民が出たら、救うしかありません。今から、そう覚悟しておくべきです。

 そもそも、隣国の人民の4割が栄養失調といわれるのに、その人たちを放置し、さらに制裁するのは、人として間違っています。

 民のことを考えないできたから、険悪化してしまったのが日韓関係です。
1965年に日韓基本条約を締結したとき、日本は無償で3億ドル、有償で2億ドル、民間借款で3億ドルを支払い、韓国は国家予算の2.3倍のお金を得て、 「ハンガンの奇跡」といわれる経済躍進を行いました。それなのに今は、日本を嫌う若者が多くて、国家関係もうまくいきません。 それを反省し、金体制の崩壊後にはそうならないよう、手を打っておくべきです。

 北朝鮮が一番困っているのは食料です。日本で余っているコメをアメにし、「人道」を掲げて、飢えた人民を援助したいと交渉を持 ちかけるのです。 栄養失調の兵士がいるほどの食糧不足なので、そのうちに乗ってくるで しょう。国民が飢えていても、核とミサイルの開発を 優先してきた国ですから、食糧援助で浮いた お金が、核とミサイルの開発に回されるのは、 仕方ありません。開発の成功が、早いか遅いかだけの違いです。

 重要なことは、日本からもらったとわかるよ うに日の丸をつけておくことと、できるだけ多くの人に渡るようにしておくことです。 そのため30sとか60sの袋にコメを詰めて渡すのはやめ、すべて2sの袋にします。
 袋は、燃えにくくて丈夫な素材のジッパー付きにします。廃棄するのは大変だが、使えば大変便利なものにしておけば、日の丸を消して袋は用いられます。 だから、日の丸を消した塗料がしばらくすると落ちていくようにしておきます。
 モノがない国ですから、丈夫で便利な袋があると、必ず広く使われるようになります日の丸が消されていても、使っている人には 日本の袋だとすぐに広まるので、軍隊や人民に、 日本はいいイメージの国になります。 アメリカに核で脅威を与え始めた金体制を、 トランプが生かしておくはずはありません。
 金体制が崩壊したら、この2kg袋にアメリカ の小麦を詰めて北朝鮮の全員に人道援助すれば、今度は広く人民に行きわたります。 飢えているときに食べ物を渡しておけば、北朝鮮がどんな国になっても「日本も日の丸も大嫌い」とはなりません。

2017年6月1日発行 No.338より

安全基金の活動と考え方(137)『腐った日本』

>>考え方TOPへ

>>月刊誌バックナンバーへ
 
>>組織案内へ
 
トップへ 先頭へ
 サイトマップ  |  よくいただくご質問  |  プライバシーポリシー  |  お問い合わせ 

©NPO法人食品と暮らしの安全基金