代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
ホームページでも順々にアップしていきます。お楽しみに!
    >>最新   >>バックナンバー
clear
駅栄えて、街すたる 安全基金の活動と考え方(109)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 2005年春、大宮駅の駅中にエキュートができてから、私は大宮の街に出ることが減りました。
 それまでも改札の中にソバ屋、コーヒー店、本屋、薬屋はあったのですが、 大きなスペースをとって、高級スーパー、焼き立てパン、総菜、弁当、和菓子、ケーキ、ジュースなどの店と、 スープ、カレー、カニ炒飯などのレストランが並んでいるので、とても魅力的な食品のショッピング街ができたからです。
 夕食前にそこを歩くので、家の料理を食べる機会が少なくなります。 その後も改装を重ねて、ユニクロ、300円雑貨店なども入ったので、 乗り継ぎの時間に合わせて、改札を出ないで、たいていの物を買うことができます。 15分以上も待ち時間があれば、定期がある私は、改札を出て、すぐ前にあるスーパーで、刺身を買うこともあります。 しかし、そこまで。街中には出かけません。

 大宮のエキュートは、エキナカの第1号商店街で、 品川、立川、赤羽などでも成功し、 JRグループは「エキナカ」活性化プロジェクトを進めています。 私が通勤する埼京線では12月11日、武蔵野線と交わる武蔵浦和駅に「ビーンズキッチン」がオープンし、 同じようなエキナカができました。

 改札の外には、さまざまな食品を売っている有名店街があります。 のぞいて見ると、客数はエキナカの3分の1ほど。これでは撤退する店が相次ぎ、1年ほどで様変わりするでしょう。
 エキュートができてから、大宮の街は寂れ、栄えているのは、呑み屋とパチンコ・ゲーム街になっています。 エキナカが繁栄して、街がすたれるのは、日本の食文化がすたれ、日本が寂れていくことです。
 激減したのは、酒をメインにしない食べ物屋で、それで、健康を損ねたのが消費者です。
エキナカにある総菜や弁当、レストランの食事を実測すると、ミネラルの少ないものがほとんどだったからです。 鉄を抜くと、料理はきれいな色になります。 チェーン店のきれいな食品は、他のさまざまなミネラルも抜けています。 地元にあった店の食品は、アカぬけていない分、ミネラルが多かったのです。

 解決策は、どう考えればいいでしょうか。

 独占事業で自由に儲けさせるのは、自由経済の原則に反しています。
ところが、東京―大阪間を独占した鉄道の、新幹線で儲けたJR東海は、強欲な政治家とともに、リニア新幹線の建設を始めています。
エキナカは鉄道利用者を自由に操れるので、ここで商売するのは、独占事業と同じです。 独占禁止法に事実上は違反する商行為が、野放しになっています。
エキナカに過剰に店を作るのを禁止するか、エキナカに税金をかけて駅外との競争条件を同じにするか、どちらかが必要です。 エキナカでJRグループを自由に商売させれば、当然、成功し、栄えます。
 しかし、それで日本人が健康を損ね、街と文化と経済が衰退するのです。

2015年1月1日発行 No.309より

安全基金の活動と考え方(110)『東京―新大阪の料金を半額に』

>>月刊誌バックナンバーへ
 
>>組織案内へ
 
トップへ 先頭へ
 サイトマップ  |  よくいただくご質問  |  プライバシーポリシー  |  お問い合わせ 

©2015 NPO法人食品と暮らしの安全基金