代表小若順一が「安全基金の活動と考え方」を月刊誌『食品と暮らしの安全』に連載中!
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「偽装」自然エネルギー 安全基金の活動と考え方(102)

食品と暮らしの安全基金代表 小若順一


 細川護熙元首相と小泉純一郎元首相が、脱原発を目指す一般社団法人「原発ゼロ・自然エネルギー推進会議」を、5月7日に設立しました。
原発再稼働を阻止し、核燃料リサイクルに反対する姿勢と、 「原発ゼロの国造りは、死ぬまで頑張らなきゃいかん」という小泉発言にも共感しますが、 「自然エネルギー推進」は、取り下げてもらいたいものです。

 自然エネルギーの代表格である太陽光発電は、石油や天然ガスより、電力コストが5倍ぐらい高くなります。 太陽光エネルギーの20%ぐらいしか電気に転換できず、資源を浪費する太陽光発電は「偽装」した自然エネルギーといえます。
 火力発電で電気を造れば、太陽光発電装置を製造し、設置するために、石油・天然ガス・石炭と金属資源を使わなくてすみます。 だから、安上がりになるのです。

 太陽光発電は高コストなので、それに見合う固定価格で電気を買い取らないと普及しません。
この制度を導入したドイツやスペインは、もう太陽光発電の推進をやめています。 マスコミは、太陽光発電の推進政策が破綻したことだけは報道していますが、資源を浪費した結果であることを報道しません。 2011年にドイツでインタビューした「緑の党」ベーベル・ホーン党首代行は、太陽光発電がいいとは一言も言わず、風力発電は雇用を増やすからいいと、言いました。
しかし、発電するために雇用を増やす必要はありません。安い電力を提供して、電力を使う産業で雇用を作る方がいいのです。

 日本では、各地の風車が強風や台風で壊れ、風力発電に自然がストップをかけています。 丈夫な風力発電装置を造れば、そのために鉄や、石油などのエネルギー資源が多く使われます。それなら、最初から火力で発電した方がいいわけではありませんか。 世界中が、「自然エネルギー」にだまされています。
 このことを、パラボラの太陽光器具を例に、ご説明しましょう。
パラボラが小さいと、お湯を沸かすことしかできませんが、直径が1.5m以上になると、目玉焼きが作れるようになります。 大きなパラボナにすると、料理どころか、鉄を溶かすことにもできます。 製鉄することもできますが、パラボナや、それを支える鉄を造るのに、大量の鉄、石油、石炭が必要になります。 自然まかせの部分が大きいこともあって、製鉄できても経済的な競争には絶対に勝てません。

 このように自然エネルギーは、国の産業を支えるのには役に立たないのです。 日本では、1978年に槌田敦氏と室田武氏がエネルギーの「石油本位性」を唱え、すべてのエネルギー源が、石油を使って製造された装置で造られていると唱え、 自然エネルギーは、自然からエネルギーを得てはいても、その装置を造るために、石油、天然ガス、石炭、その他の資源を、効率を悪くして使っているだけ、と警鐘を鳴らしたのです。 ところが、一般には広まらず、残念ながら、偽装「自然エネルギー」を推進する人が今でもたくさんいるのです。

2014年6月1日発行 No.302より

安全基金の活動と考え方(103)『科学者が間違った「内部被曝」』

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