国際会議
コーデックス・第3回バイオテクノロジー応用食品特別部会
(横浜)速報 -3月8日-
前のページへ

本日のまとめ

議事録(4日から6日の議論をまとめたもの。他の部会への報告書として使われる)が
配布され、間違いがないかどうか検討された。とてもうまくまとめられた議事録であったため、
あまりもめることなく、予定通り議事録採択。そして第3回バイオ特別部会は終了した。

08:00 議事録・合意した原則案とガイドライン案の配布開始
09:00 議事録検討スタート
11:13 議事録の検討終了
11:41 合意した原則案とガイドライン案の見直しスタート
11:42 見直し終了、議長挨拶など
12:00 閉会

 

■妥協の賜物

「妥協の精神は、幕張と横浜の精神」
コーデックス事務局のDr.ランデルは、おととい6日、ずっと対立の根源となっていた追跡可能性(トレーサビリティー)が片付き、その日の議論が終わると、こう発言した。この言葉こそ、まさにバイオ特別部会を表している。

通常コーデックスで何かルールを決める場合、いつまでに決めるかタイムリミットは設けずに話し合いを始める。そのため、1つのルールを決めるのに、10年、もしくは10年以上かかることもある。 このバイオ特別部会はそんなのろのろ運転のコーデックスの中で、新たな試みとして4年間というリミットを設け設置された。

そして、組換え食品の輸出国と輸入国が激しく対立する中、お互い妥協点(妥協できる単語・フレーズ・言い方)を辛抱強く探り、合意に達した。異例の速さである。

この異例の速さ、そして質の高いルールをまとめあげられたことに、多くの代表団が「やればできるということを、他の部会に示せた」ととても評価していた。

 

<第3回特別部会の合意>

■以下の文書がステップ8に進めることで合意
「モダンバイオテクノロジー応用食品のリスクアナリシスに関する原則案」
「組換えDNA植物由来食品に関する安全性評価の実行についてのガイドライン案」
「組換えDNA植物由来食品に関する安全性評価の実行についてのガイドライン案・アレルギー誘発の可能性に関する添付文書」

■以下の文書がステップ5に進めることで合意
「組換えDNA微生物により生産された食品の安全性評価の実行についてのガイドライン案」

 

<第4回特別部会の日時・場所>

2003年3月10日〜14日、横浜

会議が行われた横浜みなとみらい。夜景だけでなく、レストランが何軒もあること、駅にも近いなど、参加者の評判がとてもよかった。


前のページへ