国際会議
コーデックス・第3回バイオテクノロジー応用食品特別部会
(横浜)速報 -3月6日-
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本日のまとめ

以下の文書がステップ8に進めることで合意
「モダンバイオテクノロジー応用食品のリスクアナリシスに関する原則案」
「組換えDNA植物由来食品に関する安全性評価ガイドライン案」
「組換えDNA植物由来食品に関する安全性評価ガイドライン案・アレルギーに関する添付文書」

以下の文書がステップ5に進めることで合意
「食品中の組換えDNA微生物の安全性評価ガイドライン案」

09:00 「組換え植物のガイドライン・アレルギーの添付文書」の続き
10:50 休憩
11:10 「組換え植物のガイドライン・アレルギーの添付文書」の続き
12:45〜昼食
14:15 「リスクアナリシスの原則・追跡可能性のパラグラフ」
14:55 「組換え微生物のガイドライン」の議論スタート
15:55 休憩
16:20 「組換え微生物のガイドライン」の続き
17:05 休憩
18:05 「組換え微生物のガイドライン」の続き
19:15 「分析方法」(作業部会からの報告など)、
      その他の文書でまだ合意に達していない[ ]括弧書きのところ
      追跡システムをどうするか など
20:40 終了

 

<本日の注目点>

■追跡システム(トレーサビリティー)

4日、カナダの提案で、製品のトレース(tracing of products)という言葉を、リスク管理のツールの1つとして、パラグラフ20bisに入れることが提案されたが、それについて、昼食時間中に行われた非公式な作業部会(EC、フィンランド、スウェーデン、アメリカ、カナダなどが参加)から、非公式な提案として、下記が提案された。本日、それが検討され、もとあったパラグラフ( パラグラフ21[リスク管理は追跡可能性(トレーサビリティー)を含んでもよい。])と置きかえることになった。

リスク管理の方法の適用、実施を整備するためには、ツールが必要かもしれない。これらのツールは、以下を含んでもよい:適切な分析方法、標準物質、そしてヒトの健康への影響が判明した時の市場からの撤去整備のため、またはパラグラフ20で述べられているような状況においての市場化後のモニタリングの支持のための、製品のトレース(*)。
脚注(*)製品のトレースには、他の適用の仕方もあると認識されている。これらの適用の仕方は、SPS協定とTBT協定に準じていなければならない。これらの協定の範疇での製品のトレースの適用の仕方は、第49回執行委員会の決定によりコーデックスで検討中である。

追跡可能性(トレーサビリティー)という用語が製品のトレースという言葉に置き換わったため、これで文書のどこにも出てこないことになった。そのため、当初の予定ではフランスが作成した追跡可能性に関する検討ペーパーについて話し合うとなっていたが、必要性がなくなり、話し合わなかった。さらに、次回の議案からも消え去りそうになり、フランスが、「私達は、多くの人に追跡可能性とは何か、をわかるように書いて欲しいと言われたから、検討ペーパーを作った。それなのに、全く話し合わず、来年も話し合わないというのは納得いかない」と発言。これに対し、アメリカ、日本、アルゼンチンなどが、来年の部会で話し合う必要はないとした。しかし、EC、インド、ノルウェー、ハンガリーなどが、フランスを支持し、来年も、議案にのることになった。ただ、議案の一番最後に「フォローアップ・ディスカッション」という形で書かれることになり、議案には残ったものの、この部会においての位置付けは低い。

■予定では18:30に終了するはずであったが、議論が長引き、結局ナイトセッションが開かれた。8日は議論が行われた3日間の議事録について検討・採択する予定だが、長引きそうな雰囲気を感じる。

 
会議場へ入る前に、セキュリティーチェックを受ける。   金属探知機と荷物検査。


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