国際会議
コーデックス・バイオテクノロジー応用食品特別部会・第2回作業部会
(東京)速報-11月1日-
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本日のまとめ

09:30〜11:00 リスク分析の一般原則(2)
11:16〜11:36 休憩
11:36〜13:05 リスク分析の一般原則(3)
13:05〜14:08 昼食
14:08〜15:00 リスク分析の一般原則(4)
15:00〜15:45 その他

予定では13:00に終了するはずであったが、議事が思うように進まず、昼食を1時間挿み、14:00から再開することになった。すべての議事が終了し、閉会したのは16:00近くだった。

■今日の話し合いで文書に加えられた大きな変更は、市場化後のモニタリング(post marketing monitoring)についてのところ。

Risk Management measures may include, as appropriate, food labelling, post marketing monitoring, and [development of analytical methods for the detection or the identification of foods derived from modern biotechnology].

という文章が加わり、食品表示(food labelling)が、リスク管理のひとつとして含まれても良い、となった。これまでコーデックスでは、食品表示は、消費者の選択(消費者への情報提供)のため、としてしか考えられてこなかったが、この文章は、リスク分析のひとつとしての食品表示、という考え方もある、ということを示した。この文章が、文書に加わったことは、大きな進展と言える。

■また、追跡可能性に関しては、フランスが、ねばりにねばって、ただの単なる[Traceability]というところを、[Risk management may include traceability.]というセンテンスに伸ばし、新しいパラグラフを作った。[ ]付きだが、センテンスになったことで、今後の会議で文書から消される可能性は、より減ったと思われる。

■昨日、アメリカ政府に対し、スターリンクについて説明をして欲しいと休憩中に申し出ていたのだが、今日、会議終了後、FDAのレーク氏が、短い説明をしてくれた。説明を聞いたのは、私たちIACFO(日本子孫基金の熊澤、遠藤)、CI、グリーンピース、スウェーデン政府代表団の一員として参加していたスウェーデン消費者連盟の人、計5人。
  説明の内容は、すでに報道されているものだけ。新しい情報は何も言ってくれなかった。
  「日本の消費者団体が、スターリンクを日本の食品からも検出したことは知っているか?」と聞くと、「新聞で読んだ。それから、Genetic ID社が検査したということは知っているが、その他は知らない。」との答えが返ってきた。
 アメリカのスターリンクコーンは、まだすべてが回収されたわけではない。 また、回収されたものは、おそらく家畜の飼料として使用されることになるが、すべて処分されるまで、最低でも4年はかかるだろう、ということだった。


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