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書籍「ポストハーベスト農薬」セット 子どものいのちを守りたい 放射能と遺伝のお話

子どもの障害が軽減されるのは画期的


食べなきゃ危険


日本福祉大学子ども発達学部の大和田孝士客員教授に『食べなきゃ、危険!』の感想を寄せていただきました。



「何か原因があるのか」



昨年の10月の連休に、平成3年の文部科学省の海外研修で一緒だった友人で、特に懇意にしている3人が、大分県臼杵市の友人宅に集い、観光や温泉巡りをして楽しんだ。臼杵の友人は最長老で66歳、3人とも60歳を超えているので、子どもの話、孫の話に花が咲いた。 3人とも障害児教育の経験があり、子どもの障害についても話が及んだ。なかでも近年新聞紙上でも取り上げられることの多い「軽度発達障害」について、一昨年に小学校の校長先生を退職された臼杵の友人の奥様を含めて、4人で話が盛り上がった。 「軽度発達障害」とか「広汎性発達障害」とか、そのような子どもたちは、以前はいなかった。少なくとも我々が子どもの頃は、いたとしても非常に数は少なかったのではないか。 現在、問題になっているが、何か原因があるのか……。 それらの教育について、文部科学省が乗り出したのが「特別支援教育」なのではないか、などと深夜まで話をした。



「6.3%より多いのではないか」



年も押し迫った12月の下旬、小若氏の上梓される本のゲラ刷りが送られてきた。早速読ませていただいた。 驚いたことに4人で障害児について、「増加している」、「何が原因なんだ」、「何かがおかしいのではないか」、などと話していたその解答が、本書に書かれているような思いがした。 公立の障害児校は、現在、法律上すべて特別支援学校となったが、従来の盲・聾・養護学校では、養護学校、特に知的障害養護学校の児童生徒が増加している。 肢体不自由養護学校では、児童生徒の重度・重複化傾向が著しい。 本書でも触れられているが、平成14年に文部科学省が行った調査で、小・中学校の通常学級に6.3%程度の児童生徒が、学習面あるいは行動面において特別な教育的支援が必要であると結論づけている。 つまり、小・中学校の子どもの6.3%がLD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、高機能自閉症等の軽度発達障害であるということである。 当時、すでに特殊教育担当者をはじめとする教員の間では、「6.3%より多いのではないか」などという話があった。 制度が整備されたということもあるが、このことを裏付けるかのように、現在の小・中学校では「通級による指導」や「特別支援学級」の在籍率が非常に高くなっている。



学校給食もミネラル補給を考えて



小若氏の言われる「ミネラル不足」が、やはりあるのかもしれない。というより「ミネラル不足」は確かにあり、人体に何らかの影響を与えていることは確実であろう。 しかも、ミネラルが神経伝達物質を作る酵素に必要であることを考えれば、そのミネラルの不足が人体に支障をもたらすのは当然だといえよう。 知的障害養護学校で教鞭を執ってきた者としては、『無添加白だし』によって、学校教育では改善が難しい、自閉症の子どもや自閉傾向のある子どもらのさまざまな病的な面の障害が軽減、あるいは改善されるというのは、実に画期的である。 本書で小若氏が提唱されている「ミネラルを摂取する」「ミネラルバランスの良い食品を摂取する」ことが、人には必要なのだと思う。 氏の提唱にあるように「その道の専門家」の研究もお願いしたいところである。 小・中学校も特別支援学校も給食を実施している。学校給食はやはり栄養バランスに意を払った食事となっている。そこで、これからは学校給食も、栄養とともに、ぜひとも「ミネラル」の補給・摂取について考えていただけたら、と真剣に考えた。

大和田孝士
(元県立養護学校長、日本福祉大学客員教授)




『食べなきゃ、危険!』(三五館・2010刊)は、
一部加筆・修正し【新装版】を2019年1月に発行しました。


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