特集◆清涼飲料水

たっぷり糖分と環境ホルモンで危険な清涼飲料(147号掲載)

たっぷり糖分と環境ホルモンの危険な清涼飲料


夏は、1.5リットル入り清涼飲料の消費が増加。
冷蔵庫に入れておくと、1日で飲みきってしまうことも。
ファンタ・グレープ、ファンタ・レモン、スプライトには、1本に、小ジョッキ1杯分の糖分と、合成保存料が含まれています。
糖分を取りすぎると、肥満、糖尿病に。
安息香酸ナトリウムは環境ホルモンの親戚で、取り過ぎると、神経障害が起こる危険性。
こんな清涼飲料を買ってはいけません。


●合成保存料と合成甘味料が怖い

炭酸飲料 左の清涼飲料には、すべて合成保存料の安息香酸ナトリウムが用いられています。この物質は環境ホルモンと親戚なので、妊娠した女性は絶対に飲んではいけません。
ダイエットタイプには、脳腫瘍の危険性が指摘されている合成甘味料アスパルテームが用いられています。




●悪質なコカ・コーラ社

安息香酸の1日摂取許容量(ADI)は体重1kg当たり5mg。50kgの人なら250mgが許容量です。法規制の上限で添加していても、1.5Lボトルに含まれるのは90mgなので、1本飲んでも許容量を超えることはありません。
しかし、安息香酸ナトリウムは環境ホルモンの親戚で、突然変異性があり、発ガン性の疑惑もあるので、避けるべき優先順位が最も高い添加物の一つです。
日本では、1984年に発売されたコカコーラ・ライトに清涼飲料で初めて安息香酸ナトリウムが添加されました。そのときから私は批判していますが、93年4月からスプライトにも安息香酸ナトリウムが加えられ、PETボトルのファンタ・グレープ、ファンタ・レモンにも添加されました。日本コカ・コーラ(株)は、危険を承知で添加を拡大している悪質な会社です。規制を骨抜きにされているのに対策を取らない厚生労働省も批判されねばなりません。
この他に、ダイエット・コカコーラ、ドクター・ペッパー、ダイエット・ペプシ、マウンテンデュー(入手できず)に、安息香酸ナトリウムが用いられています。

●「低糖」「微糖」は、本当は「多糖」

スティックシュガー3本半分 左の「低糖」缶には、スティクシュガー3本半分が入っています。
「低糖」「微糖」表示でも、実際は「多糖」なのです。
甘い清涼飲料は重量の1割くらいが糖分。それで、「低糖」や「微糖」コーヒーを選びがちですが、小さい缶で10gくらい砂糖が入っています。想像以上に多い量なので、こんなコーヒーはやめましょう。
5年前、「低糖」「微糖」を違反表示と批判したとき、おいしい無糖コーヒーはポッカしかなく、 代替品の推薦に困りました。今は事務所の周りを1周しただけで、写真の8種類が手に入り、すべて飲めるレベルに味が向上していました。 事務局の人気投票では、サントリーのボス・ブラックが1位、ポッカのファースト・ドリップが2位。 甘い飲料より、水やお茶、コーヒーなら無糖がお薦め。緑茶も無糖コーヒーも、最近はおいしいものが増えています。


●合成甘味料の間違った認可

アスパルテームは、アメリカで認可されたとき、めまい、頭痛、ひきつけなどの苦情が7000件も食品医薬品庁に寄せられ、脳腫瘍の危険性も指摘されました。カロリーがなくても、摂らない方がいい甘味料です。
天然系甘味料のステビアも、南米では避妊薬として用いられていたので、胎児への悪影響が心配です。甘いものでダイエットするのはやめましょう。

月刊誌『食品と暮らしの安全』2001年7月号No147掲載
    

>>甘い清涼飲料水は学校で販売禁止(206号)


>>安全な食べ物の選び方・おやつ「清涼飲料(炭酸飲料)」(160号)



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