特集◆清涼飲料水

安全な食べ物の選び方・おやつ「清涼飲料(炭酸飲料)」(160号掲載)



夏の暑い日についつい手が伸びる清涼飲料。1.5リットルのペットボトル入り炭酸飲料には、実は、小ジョッキ1杯もの糖が入っているのです。
飲み方を間違えれば、ペットボトル症候群に。糖分以外に、甘味料、着色料などにも注意。
表示をよく見て選びましょう。


甘い炭酸飲料を飲むと、糖分によって血糖値が上がり、さらに喉が渇きます。飲むのを止められなくなる状態が続き、血糖値が上がりすぎれば、意識がもうろうとしたり、昏睡状態に。これがペットボトル症候群です。糖分の摂りすぎを甘く見てはいけません。

ファンタなどには、1缶(350mL)あたり約42g、コーラなら約35gの糖質が含まれています。1.5Lのペットボトル入りを買ったら、その中の糖質の量は150〜180gで、小さなジョッキ1杯程度。1日にペットボトル1本を飲んでしまったら、白砂糖を小ジョッキ1杯も飲んでいることになるのです。
では、ダイエットコーラはどうでしょう。原材料を見ると、最初にカラメル色素、次に酸味料、甘味料、香料、保存料、カフェインと続きます。色素が原材料のトップにくる食品なんて変だとは思いませんか。そして、あの甘さは糖ではなく、人工甘味料のアスパルテーム。アスパルテームが体内で分解されると、毒性を持つメチルアルコールが生じ、それがさらにホルムアルデヒドやギ酸になります。少ない量であれば問題はありませんが、大量に飲むと、神経や脳が悪影響を受ける可能性が議論されています。アメリカでは頭痛やめまい、さらには脳腫瘍が起こると主張する人もいます。
アスパルテームは酸や熱に弱いため、それを補うための添加物がさらに必要となります。普通のコーラにはない保存料の安息香酸ナトリウムなどが添加されているのです。ダイエット商品は、糖の量は減らすことができても、取り込む添加物の種類を増やすケースが多いのです。
清涼飲料の着色料は、ほとんどが天然系のカロチン色素、野菜色素など天然系のもので色づけをしているので、問題はありません。しかし、まれに発ガン性が疑われるタール色素で色をつけている飲料があります。例えば、「まろやかメロンクリームソーダ」(UCC)は、黄色4号、青色1号が使われています。イメージに惑わされず、表示を見るように心がけましょう。
水分補給には、お茶やミネラルウォーターで十分。どうしても炭酸飲料が飲みたいという人は、表示を見て選び、量の少ない160mL缶1本だけにしておくなど、量をコントロールしましょう。

月刊誌『食品と暮らしの安全』2002年8月号No160掲載
    

>>甘い清涼飲料水は学校で販売禁止(206号)


>>たっぷり糖分と環境ホルモンで危険な清涼飲料(147号)



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