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月刊誌記事から>空気中に漂う細かいチリを取る (2004年12月号 No.188)


小さいチリがたくさん漂う

空気中に漂っているチリは、太陽光線の具合によっては、光がチリに反射して見えることもありますが、通常は目に見えません。
そんなチリのサイズが問題なのですから、測定器を使って、数値で見てみましょう。
私たちが問題にしているのは1000分の1ミリの単位で、μm(マイクロ・メートル)とかミクロンと呼ばれる微粒子の世界です。
ある日、事務所の空気1リットル中に含まれていたチリの数は、

0.3ミクロンの微粒子が20万個
0.5ミクロンの微粒子が1万3000個
0.7ミクロンの微粒子が3600個
1ミクロンの微粒子は2000個
3ミクロンの微粒子が380個
5ミクロンの微粒子は56個でした。

数値は日によって変動し、半分以下の数値になる日が多いのですが、この日はチリが多く舞っていました。
小さい微粒子が多く、大きい粒子が少ない主な理由は、小さい微粒子は落下する速度が遅いので長時間、空中に漂っているのに対して、大きい微粒子は速度が早く、短時間で落ちてしまうからです。
それでも、0.3ミクロンから5ミクロンの微粒子は、空中を漂っています。
ところが、アレルゲンとして問題になっているダニは、サイズの小さいものでも100ミクロンで、花粉は10ミクロン程度。これらは生物ですから、サイズにばらつきがあるとしても意外と大きく、空中に舞っている時間は長くありません。
ダニや花粉は、すぐに落ちてしまうので、寺澤医師は、掃除機をかけずに拭き掃除するよう指導しています。そっとしておけば落ちてくるので、丹念に拭き掃除をしていれば、吸い込むことはほとんどないのです。
そういう指導もあって、てらさわ小児科はアレルギーの人の症状軽減に大きな成果を挙げています。




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※調査対象とした「オキシジェン」は、販売終了となっております。



※最新情報は月刊誌『食品と暮らしの安全』2012年7月号に掲載されています。

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