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掃除するほど体に悪い?
掃除機は家庭の空気の汚染源

月刊誌記事から>アレルギー専門家の認識が甘い(2004年4月号 No.180)


10倍の大きさの粒子が出る

協会のガイドライン規格に適合する大手メーカーの掃除機に、漆喰(しっくい)の粉末を吸わせて、どのくらい微粒子が出ているかを検査してみました。

室内に0.3ミクロンの微粒子が1リットルに10万個漂っているとき、サンヨー「ジェットターン」に漆喰を吸わせると、コード口と車輪部の排気から150万から200万個/リットルの微粒子が出たのです。

そこで、1ミクロンの粒子を測定してみると、まだ数十万個も出ていました。
3ミクロンだと数千、5ミクロンでも数百出てきました。

公表された捕集性能がサンヨージェットターンと同じ日立の「たつまきサイクロン」(CV-SG8)を検査してみると、こちらは3ミクロンが千数百個/リットル、5ミクロンの微粒子は出ることを確認できませんした。

ともかく「0.3ミクロンの粒子を99.7%取る」のに、10倍も大きい3ミクロンの粒子が排気に出てくるのです。

掃除機でダニやフンの粉末を布団から吸い出すのはいいことです。しかし、それを排気に出すのが、日本製の実情です。

掃除機の排気を吸ったら、「咳き込んだ」「喉を痛めた」「ジンマシンが出た」「顔がはれた」という被害者がいるのは、そのためです。

こんな体験をしている人が周りにいくらでもいるので、家電メーカーは掃除機が健康を害する機械であることはわかっています。特に、アレルギーの人たちへの被害は大きいので、それを逆手に取り、空気清浄機を売っているのです。人に危害を加えているのですから、彼らには傷害罪が適用されてしかるべきでしょう。

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※調査対象とした「オキシジェン」は、販売終了となっております。



※最新情報は月刊誌『食品と暮らしの安全』2012年7月号に掲載されています。

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