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2002年 PCB シンポジウム(日本)

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2002年 PCB シンポジウム(日本)

2002年の活動
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 2002年度も、さらにPCBを廃絶するための取り組みを進めています(2002年度環境事業団地球環境基金助成)。

POPs会議に参加
     POPs(Persistent Organic Pollutants)とは、残留性を持つ有機汚染物質の総称です。PCBもこれに含まれます。POPsを廃絶しようという動きが世界で高まっており、UNEP(国連環境計画)によって、条約案の政府間交渉が行われてきました。2001年5月に条約案が採択され、この条約は、ストックホルム条約と呼ばれています。

     このストックホルム条約の具体的な実行案や締結国の拡大を詰めるために、2002年6月にジュネーブで第6回政府間交渉会議(INC6)が開催され、日本子孫基金も参加しました。この会議には、POPsを担当する国際機関関係者、世界各国の政府関係者、NGOが集まるため、情報交換や私たちの活動をアピールするには、格好のチャンスです。

     STOP PCBのポスターを配布したところ、多くの人が興味を持ち、持参した200枚が30分で無くなってしまいました。また、世界中のNGOで構成する「国際POPs廃絶ネットワーク(IPEN)」の加盟NGOと情報を交換し、POPs廃絶に向けて協力して活動していくことを話し合いました。

    写真:Pops会議 写真:ポスター

マレーシアの廃棄物処分場調査

     2002年10月にマレーシアを訪れ、4カ所の廃棄物最終処分場の土壌を採取しました。マレーシアでは、基本的に野焼きが禁止されています。しかし、人為的か自然発火かは不明ですが、煙や火の手が上がっている処分場が見られました。このような所にも有価物回収者がいたり、放牧されている牛の姿が見えました。彼らが化学物質による被害を受ける可能性が懸念されます。

     日本子孫基金は、採取した土壌の分析を行い、PCBなどダイオキシン類の汚染の現状を明らかにしました。そして、その結果を、2003年2月にマレーシアで開催する国際シンポジウムで発表しました。

    写真:牛
    写真:有価物回収者


国際シンポジウム・ワークショップを開催
     2003年2月に、マレーシアでシンポジウム(19日)、ワークショップ(20日)を開催しました。廃棄物処分場調査の結果や人間活動から遠く離れた野生動物への影響、マレーシア・台湾のPCB問題の現状などを報告しました。ワークショップでは、PCB廃絶に、NGOsが何ができるのか話し合いました。シンポジウムやワークショップの様子や内容は、日本子孫基金のホームページに掲載しています(2003年3月以降)。
    http://tabemono.info/english/index.html


    STOP PCB Pollution Symposium in Malaysia

    2003年2月24日、Sunway Hotel(ペナン)
    <講演者>
    渡部真文(愛媛大学沿岸環境センター、日本)
    ジャッキー・ヒルダリング(アースリング エンタープライズ、カナダ)
    ケイト・ヒュー(トキシックスネットワーク、オーストラリア)
    黄淑徳(台湾主婦連盟、台湾)
    ハティージャ・ハシム(ペナン消費者の会、マレーシア)

    STOP PCB Pollution Workshop

    2003年2月25日、Sunway Hotel Conference Room(ペナン)
     マレーシア、日本、台湾、香港、韓国、フィリピン、インドネシア、中国、カナダ、オーストラリアの10カ国のNGOが、情報交換を行い、今後の活動について議論しました。

 
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