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  残念ながら、PCBは、大気、水、食品など世界中に広がってしまっています。

 当初は、PCB汚染は、大量に生産・使用を行った先進国のものと捉えられていましたが、低緯度の熱帯域の国々の汚染も進んできていることが明らかになってきています。この原因の一つとして、先進国で禁止されたPCB汚染機器が途上国に輸出されて、使われたり廃棄されていることが考えられます。もはや、一国の努力だけでPCB問題を解決することはできません。世界的な協力による取り組みが必要とされてます。

  また、環境中のPCBの経年変動を調査した研究では、PCBの生産禁止以降の1970年代をピークに、環境中の濃度が減少傾向にあると報告されているものの、その減り方が、他の有機塩素化合物の農薬と比べて少ないことが指摘されています。南氷洋のミンククジラをモニタリングした例では、最近10年間では濃度が変化しておらず、逆に増加する傾向が見られています。理由は分解しづらく、汚染源が未だになくなっていないことでしょう。

  一度環境中に出てしまったPCBが分解されるためには、長い年月を必要とします。これ以上、環境中に流出させてはいけません。
世界の大気のPCB汚染

1998-1992年インド、オーストラリア、ベーリング海における環境中のPCB濃度比較

環境
単位 地域

インド
(1988-1989)
オーストラリア
(1990-1992)
ベーリング海
(1989-1992)
大気
pg/m3
1600
8400
93

pg/L
16700
500
12
農業用地
ng/g NA
36

沈殿物
ng/g
270
110
0.13

ng/g
3.5
55
7.2
NA: Not available
K. Kannan et al., (1995) Environ. Sci. Technol. 29, 2673-2683

 
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