食品と暮らしの安全 プレスリリース
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  コーデックス情報:No.6
    Date : 2004/05/13 (Thu)
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┃目┃次┃

●本日の会議

●会議の内容 
       ・遺伝子操作食品の表示
              →来年に議論持ち越し

       ・原材料数量表示(%表示)
              →来年に議論持ち越し、作業部会開催

       ・原産国表示
         →話し合いを続けるかどうか合意せず、総会にかける

       ・トレーサビリティ
              →検討を打ち切り

       ・誤解を招く表示
              →検討打ち切り

●日本政府の様子 (消費者に好意的な発言をしてくれました!)

●明日の予定

●ひとこと  (私の個人的な感想です。)

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┃本┃日┃の┃議┃題┃2004年5月12日

●表示部会第3日目(実質的な会議の最終日)

●議題

議題6 遺伝子組換え食品の表示
議題7 包装食品の表示に関する一般規格の修正案(原材料数量表示)
議題8 原産国表示についての検討
議題9 食品表示およびトレーサビリティの検討
議題10 誤認を招く表示についてのディスカッションペーパー
議題11 その他(広告について)次回の会議

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議題6 遺伝子組換え食品の表示・昨日の続き
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【結論】

●来年の表示部会に持ち越し。

●来年は丸1日話し合いをすること、現在、出されている素案を1文、1文
すべて話し合うことが確認された。

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┃会┃議┃の┃内┃容┃

●今年も「どう議事をすすめるか」という議論に終始し、実際の素案は1文
も話し合われることはなかった。一言で言うと、進展なし。

●本日は朝7時から一部の国が集まって作業部会が行われたが、EC諸国がす
べてこの作業部会の参加を拒否。集まったのは、遺伝子操作表示に消極的な
アメリカ、カナダなどの国とバイテク産業関連NGOだけ。

●昨年と同様に、今回と次回の表示部会の間に作業部会を開催することが提
案されたが、これも、EC諸国が拒否。

作業部会は、多くの国が参加できない可能性があり、またNGOの参加をも制限
される。そのため、昨年開かれた作業部会の話し合いの結果を尊重して次回
の表示部会で話し合うべきというECの判断だ。(IACFOもこのECの考えに賛成。)

●結局、来年にすべて持ち越されることになった。

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議題7 包装食品の表示に関する一般規格の修正案(QUID:原材料数量表示)
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【結論】ステップ3のまま、来年、作業部会を開き、話し合いがすすめられ
    る。
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┃議┃題┃の┃背┃景┃

●QUIDは、IACFOの提案により検討が進められている議題である。

現在コーデックスでは、原材料を表示する際、重量の多い順にリストアップ
することが決まっているが、QUIDはそれに加え、実際にどのくらいの割合で
その材料が入っているのか表示するというものだ。例えばいちごジャムであ
れば、「いちご(60%)、砂糖(30%)、レモン果汁(5%)、ペクチン」な
どである。タイ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス及びEUでは
何らかの形のQUIDが現在すでに行われている。

昨年の第31回表示部会(2003年)では、コメントや会場で発せられた意見を
もとに議論が進められたものの、ステップは3のままになり、今回、第32
回でも引き続き、話し合いを続けることとされた。

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┃会┃議┃の┃内┃容┃


●消費者のための情報として、何らかの%表示をすることを支持した国は
タイ、日本、ノルウェー、ドイツ、イギリス他、ECなど。昨年よりも増
えたといえる。

●どのような場合には、%表示をすべきなのか、また、これを義務付ける
のか、各国の判断にまかせるのか、などが議論された

●IACFOはこの議題の担当であるブルース・シルバーグレード氏が、背景
などを説明する発言を行い、さらに詳細に渡って話し合いをするために
作業部会の開催を求めた。

●意見はさまざまであることから、ステップ3のままにし、来年、表示部
会の開催の直前に作業部会を開くことになった。IACFOの作業部会の開催の
要求が通ったことは喜ばしいことだ。

●作業部会の日時などは、来年はこの表示部会がマレーシアで行われるこ
とから、マレーシア政府(今年は欠席)と相談してから、近々に決めるこ
となった。

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議題8 原産国表示についての検討
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【結論】表示部会で話し合いを続けるのかどうか、合意に達しなかった。
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┃議┃題┃の┃背┃景┃

●原産国の表示に関するコーデックス規格は、わずか2文しかない、不十分
なものである。

●BSEの発生などにより、特に加工食品の原産国表示は、加工された場所だ
けでなく、原材料の原産地まで知りたいという消費者が増えてきた。これは
日本も例外ではなく、うなぎの蒲焼が静岡産となっていても、うなぎがどこ
の国から来たかが書いていなければ、本当の「国産うなぎ蒲焼」を食べられ
ない。そこで、JAS規格では、うなぎ加工品、干物などに、原料の原産地まで
表示することを義務付けた。コーデックスでは、まだこのような規格がない
ことから、イギリスなどを中心に、原産国表示の見直しが求められていた。

●しかし、この見直しに反対する国も多く、昨年第31回の表示部会で、検
討打ち切りが決定した。その後に行われた第26回総会で打ち切りを報告し、
総会に承認を求めたが、イギリス、日本、ノルウェー、フランス、スウェー
デン、トルコ、国際消費者機構(CI)と食品国際消費者機構(IACFO)が検討
をすることを再び求めた。合意がなかったと判断され、もう一度今回、今後
どうするか検討する
ことが求められた。


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┃会┃議┃の┃内┃容┃

●議長から「原産国表示について検討を打ち切るのか」「表示部会の新しい
議題として原産国表示を話し合うこと許可をコーデックス総会に求めるのか
どうか」の意見が問われた。

●日本政府は日本では干物などに原材料原産地表示を義務付けていること、
原産国表示に関しては消費者が多くの関心をよせていることなどを述べ、
原産国表示の話し合いを続けることを支持した。

●IACFOも、日本を支持し、すでに現在の原産国表示では、消費者は表示を
誤解しているというケースが出てきており、原材料原産地を含めて、原産
国表示を話し合うことは重要であることを述べた。

●アメリカ、カナダ、途上国などが、原産国表示の話し合いを続けることに
反対し、日本、ヨーロッパ、IACFO、CIなどが賛成。ほぼ、まっぷたつに意見
がわかれ、「合意なし」という結論になった。7月の総会にかけられ、今後
どうするか検討される。

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議題9 食品表示およびトレーサビリティの検討
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【結論】表示部会では、当面の間、トレーサビリティに関する議論を行わな
い。他の部会での話し合い結果を待つ。

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┃議┃題┃の┃背┃景┃

●トレーサビリティに関しては、食品輸出入検査認証制度部会、一般原則部
会、バイオテクノロジー応用部会など、コーデックスで複数の部会で話し合
われている。昨年の表示部会では、他の部会での進展を考慮に入れながら、
話し合いを続けることが合意された。


●2004年5月3-7日(この表示部会の直前)に開かれた一般原則部会で、
「トレーサビリティ/プロダクト・トレーシング」の定義が以下のように合
意された。

Traceability/product tracing:the ability to follow the movement of
food through specified stage(s) of production, processing and
distribution.

「トレーサビリティ/プロダクト・トレーシング:生産、加工、流通の特定
の段階の食品の動きを追うことができる能力。」

この定義は、総会にかけられ合意されれば、コーデックスのマニュアルに
納められる。

●本年度は、この一般原則部会の定義や、その他のコーデックス部会がト
レーサビリティに取り組んでいることを受けて、表示部会としてどう取り
組むかが議論された。

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┃会┃議┃の┃内┃容┃

●発言を行った多くの国が、定義が一般原則部会で決まったことを歓迎し、
この総会での採択を待つこと、また、食品輸出入検査認証制度部会などの
部会での話し合いの結果がでるまで、表示部会では話し合いを進めないこ
とを支持し、合意された。

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議題10 誤認を招く表示について
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【結論】誤解を招く表示については、話し合いを打ち切ることとなった。

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┃議┃題┃の┃背┃景┃

●世の中には特に違法ではないけれども、消費者の誤解を呼ぶ表示というも
のがたくさんある。たとえば、赤・白・青のトリコロールのパッケージは、
フランスの国旗を発想させるため、赤・白・青の模様のパッケージのチーズ
を見ると、消費者は「フランスのチーズかな」と思ってしまう。「国産ソー
セージ」という表示があると、肉も含め原材料もみんな国産だろうと思って
しまう消費者が多いが、実は国内で加工されただけで、肉は輸入品のものが
使われていたりする。このように、誤解を招く表示について話し合おうとい
うのがこの議題である。

●一見、消費者のために話し合うべき議題のようだが、この議題は、第27回
表示部会(1999年)にてアメリカが提案した議題である。消費者NGOや遺伝子
組換え食品の表示を必要だと考えている国々の間では、アメリカが遺伝子組
換え食品の表示を阻止するために提案した策略なのではないかと言われてき
た。

●第28回部会(2000年)では、アメリカが検討ペーパーの作成にもう少し時
間がかかるとして、話し合いが行われなかった。

●第29回(2001年)では時間が足りず話し合いができなかった。

●第30回(2002年)にてようやく議論が進んだが、そこでそれまでアメリカ
に対し懐疑的でこの議題を話し合うことに反対だったヨーロッパ諸国が、一
転して議論の継続支持を表明。原産国表示などで誤解を招く表示があるとし
て、検討の継続を支持する声があった。そのため各国から表示の事例を集め
検討する作業部会が設置された。作業部会はEメールで行われ、議長はオース
トラリアが務めた。

●第31回(2003年)では、その作業部会の報告書について議論が進められ
た。このトピックについて話し合うことに賛成・反対、両方の意見が出て合
意に達しなかったため、今回も引き続き話し合いがされることとなった。

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┃会┃議┃の┃内┃容┃

●誤解を招く表示に関して、議論を続けることを支持する国は少なかった
ため、この議論を打ち切ることとなった。

●この議題がアメリカの策略(「遺伝子操作の表示は消費者に誤解を与え
る」として遺伝子操作食品の表示をなんとか阻止しようという策略)だった
のかどうかは、会議の中ではあからさまにはならないため、真意のほどはわ
からない。しかし、私たちも含め、これをアメリカの策略と考えている国、
NGOは多い。アメリカの策略は失敗に終わった!!

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議題11 その他(広告)について
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●コーデックス規格の中で、「広告」に関するガイドライン、規格などを
作成しているのは、この表示部会だけである。広告は、表示部会の権限で
話し合いをしてよいのかどうかという点について議論が行われた。広告の
定義が必要だという意見が出された。

●広告の扱いに関しては、産業界にも消費者にも大きな影響を与える可能
性があるので、慎重な議論が必要である。

●カナダがディスカッション・ペーパーを作成しこれを配布し、来年の表
示部会で話し合いを行うこととなった。

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┃日┃本┃政┃府┃の┃様┃子┃

●「原材料数量表示」と「原産国表示」について発言

 IACFOと意見をほぼ同じくする意見を言ってくれたので、助かりました!
 Thanks!!

 両方とも農水省の柄澤氏が発言。具体的な食品の例を引用した、とても
 わかりやすい発言でした。

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┃明┃日┃の┃予┃定┃

●明日は議長団が議事録を用意するため、会議はお休みです。
金曜日に議事録が英語・スペイン語・フランス語で出され、この議事録
の採択が行われます。

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┃ひ┃と┃こ┃と┃ふたこと、みこと

●予測されていはいたものの、、、、
今年も遺伝子操作食品の表示は、進展がありませんでした。消費者が表示
を求めていることは確かな事実なのに、、、歯がゆい思いです。

●本日、私は原産国表示について話し合いをすべきことを強調する発言を
しました。今回の表示部会では、有機の作業部会での発言を入れると、7
ー8回(回数ははっきり覚えていませんが)しました。発言をすると、
その後のコーヒーブレイクや、昼休みなどに、「発言、よかったよ」など
といろいろな人に話しかけられ、話がはずみ、さらにいろいろな情報が集
まってきます。「情報は、自分から出せば出すほど集まってくる」という
現象をこの国際会議で実感しています。

●カナダが議長国のこの表示部会は、これまでずっとカナダ国内で行われ
て来ましたが、来年はマレーシアで行われます。戦争との関連で、イスラ
ム教国に行くことをためらう参加者もいるようです。昨年も戦争とSARSの
影響でコーデックスの参加者は極端に減ってしまいました。今年は、少し
回復しているものの、改めて、平和であることの大切さを感じます。



                      (熊澤 夏子)

http://www.tabemono.info/kokusai/codex2004_05/0512.html


  
    Date : 2004/05/12 (Wed)
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コーデックス(国際食品規格)プレスリリース:No.5:
栄養健康強調表示の続き
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┃目┃次┃

●本日の会議

●会議の内容 ・栄養・健康表示について
       ・有機ガイドライン
       ・遺伝子操作食品の表示

●日本政府の様子

●明日の予定

●ひとこと  (私の個人的な感想です。)

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┃本┃日┃の┃議┃題┃2004年5月11日

●表示部会第2日目

●議題

議題4 栄養・健康表示
議題5 有機ガイドライン
議題6 遺伝子組換え食品の表示


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妥協案・広告の「栄養健康強調表示」は各国まかせ

議題4 栄養・健康強調表示の使用に関するガイドライン案
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●昨日5月10日に合意に達しないまま、議論を終わっていた「広告の栄養
 健康表示はこのガイドラインの範囲に含めるかどうか」という点。

 
●妥協案として、各国で「広告に関して責任のある関係当局によって必要と
 される場合は」このガイドラインが適用されるということになった。つま
 り、広告を規制するかどうかは、各国にまかされることになったので、国
 によっては、根拠のない栄養・健康強調表示が広告やインターネットに氾
 濫したままになる可能性があるということだ。

●昨日のプレスリリースNo.4で、「日本は国内で広告の規制はしていない」
 と書いてしまったが、これは、古い情報でした。「健康促進増進法」とい
 う新しい法律ができ、広告も規制されています。また、公正取引委員会も
 広告を取り締まっているので、根拠のない、栄養健康強調表示は規制され
 ます。


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議題5 有機ガイドライン
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┃注┃目┃の┃結┃論┃は┃こ┃こ┃


●5/8の作業部会の話し合いの結果が、表示部会の本会議にかけられた。

●IACFOは以下のように発言を行った。

・消費者は有機食品にはできるかぎり添加物などを使用しないことを望んで
 いるため、有機食品の生産に使用できる物質のリストは、できるだけ短く、
 限定的なものにすべきである。

・消費者の有機食品に対する期待や理解を、今後の議論では考慮すべきであ
 る。消費者の有機食品に対するとらえかた、考え方を来年、さらに報告し
 たい。

・現在、合意に達していない以下の物質はどれも、リストにいれるべきでは
 ない。

 ・チリ硝石(土壌改良のために使用)
 ・亜硝酸ナトリウム(生ハムのように殺菌しない肉製品)
 ・硝酸カリウム(生ハムのように殺菌しない肉製品)
 ・アスコルビン酸(肉製品)
 ・アスコルビン酸塩(肉製品)
 ・アスコルビン酸カルシウム(肉製品)
 ・アスコルビン酸カリウム(肉製品)
 ・リン酸塩(肉製品)
 ・リン酸カリウム(殺菌済みクリームの安定剤)
 ・二リン酸
 (溶けるチーズ、プロセスチーズの乳化剤、殺菌済みクリームの安定剤)
 ・重リン酸
 (溶けるチーズ、プロセスチーズの乳化剤、殺菌済みクリームの安定剤)
 ・亜酸化窒素(ホイップクリームの増進剤)


●肥料・土壌改良に使用する「おがくず、バーク、木屑」「木灰」「木炭」
に使用される木材は「伐採後、化学的処理を行われていてはならない」とい
う点が含まれたリストは規格作成の最終段階であるステップ8にすすめられ
た。7月に開かれる総会で採択されると、コーデックスガイドラインとして
成立する。

●オーガニック肉製品に使用してもよいか、議論になった「亜硝酸ナトリウ
 ム」「硝酸カリウム」を含むリストは、ステップ3として、来年引き続き
 、話しあわれることになった。

●チリ硝石(土壌改良のために使用)に関しては、
 ステップ6からステップ3に戻して、来年引き続き、話し合われることに
 なった。

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┃さ┃ら┃に┃詳┃し┃く┃

●もっと詳しく知りたい方は、、、

(コーデックスの書類の原文を見ていないと、なかなかわかりずらいと思い
 ますので、コーデックスの議事に特に興味のある方だけどうぞ。)

●今後の話し合いについては以下のようにすすめられることになった。

1.付属書2の表1(肥料および土壌改良資材として使用する資材リスト)、
表2(植物の病害虫防除用の資材)のうち合意に達したものをステップ8に
すすめる。

2.表3(添加物・キャリアのリスト)と表4(加工助剤リスト)のうち合意
に達しているものをステップ6として、表の形式の変更(INS番号 物質名
 有機食品生産において許可される使用方法 食品分類の制限(植物由来食
品の場合、動物由来食品の場合))を行う。

3.2の表の形式の変更は、カナダが主催するE-mailによる作業部会で話し合う。

4. 今後、リストに新しい物質を加える際の方法について、アメリカが主催す
るE-mailによる作業部会で話し合う。

5. 有機ガイドラインは、4年に1度(リストは2年に1度)見直しを行うこと
が決まっている。現在の有機ガイドラインは2001年に作成されたものなので、
来年から見直しを行うことが好ましい。これに関して、見直しを始めるべきか
どうか、総会にかける。

●もっと、もっと詳しく知りたい方は、、、

コーデックスの原文、表などとあわせて説明しないと、説明がしきれませんの
で、チェンジ・コーデックス市民の会の機関紙「チェンジ・コーデックスNo15」
でさらに詳しく説明をする予定です。ご購入希望の方は、機関紙NO.15が出来
次第、詳細はこのプレスリリースでお知らせしますので、今しばらくお待ちく
ださい。

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┃ど┃う┃な┃る┃有┃機┃ガ┃イ┃ド┃ラ┃イ┃ン┃?┃

●「有機ガイドライン」のゆくえ、、、このままではいけない!!
  (これは参加者・熊澤の個人的な感想です。)

今回、作業部会、に参加して感じたこと、それは「雰囲気が変わった」という
こと。

一つには、議長が変わったことも影響している。これまでの議長は、オース
トラリア政府のルビソロ氏で、彼女は自分自身も有機畜産農家をしている、
有機食品への個人的思い入れも大きい人だった。コーデックスで有機ガイド
ラインの話し合いが始まった時からこの作業部会の議長を務め、消費者がオ
ーガニックに何を求めているのかを熟知している人だった。

コーデックス規格の中で、有機ガイドラインはいくつかの点で、かなり特殊
といえる。画期的なガイドラインを作成できたのも、コーデックスと有機食
品の両方を熟知したルビソロ氏が率いる作業部会があったからこそできたの
だと思われる。

「特殊」といえるのはたとえば、

・通常、コーデックスでは環境問題は話し合われないが、有機のガイドライ
 ンには、地域および世界的な環境保全につとめること(全文2)」という
 条文が入っている。

・通常、コーデックスでは人間の健康は話し合っても、動物の健康に関して
 は話し合われないが、有機のガイドラインには、「人間または動物の健康、
 および生活の質に及ぼす負の影響が最低限なものであること」(第5章 
 5.1)という条文が入っている。

・「消費者がその食品の性格、内容および品質について惑わされることがな
 いこと」(第5章 5.1)という条文があり、消費者が「有機食品」に何を
 もとめているのかということが明示されている。(これはコーデックスの
 中で特殊というわけではないが。)


ルビソロ氏は、昨年オーストラリア政府を定年退職。しかし昨年までは、周
囲からの強い希望で、カナダ政府がルビソロ氏を雇って、この作業部会の議
長を務めた。今年も、周囲はもちろんルビソロ氏本人も議長の続行を希望し
ていたのだが、カナダ政府がこれを拒否。カナダ政府内の議長、バリー氏を
議長として任命したのだ。

バリー氏の議事の進め方からは、消費者がオーガニックに何を求めているの
かに関しての理解があまりないように感じた。今後、私たち消費者団体が発
言をし、強く求めていかなければ、どんどん有機食品産業のため、輸出入が
楽にできるためだけのガイドラインのものになっていってしまう。

アメリカ、ニュージーランド、IDF(国際酪農連盟)などは、特に食品産業界
寄りの、貿易重視の発言が目立った。アメリカは特に「コーデックス基準は
あくまでガイドラインなので、貿易する際に、輸入国と輸出国が二国間で交
渉すればいい」というような発言が目立った。二国間交渉では、アメリカの
ような強国は必ず意見を通すことができるからだろう。

有機ガイドラインが作成されはじめた頃は、政府代表団も、みなルビソロ氏
のように有機食品を個人的にも愛している、理解の深い人たちばかりだった
という。それが、年々、貿易と産業を考える人が増えていると、かつてを知
るIFOAMの人たちは言う。今回の作業部会で、「雰囲気が変わった」と感じた
のは、この「貿易と産業を考える」人たちの方が増えてきた、声が大きくな
ってきたものによるものだろう。

環境・消費者の有機に対する期待などを重視したガイドラインにするために、
これからも、デンマーク、ノルウェー、ドイツ、IFOAMなど、私たちと同じ
思いを持つ代表団と共に、活動を強化する必要がある。

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議題6 遺伝子組換え食品の表示
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●議論はほとんど進まず!明日も引き続き話し合われる。


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┃会┃議┃の┃内┃容┃

● 11:30頃から、昼休み(12:30-14:00)をはさんで、17:30まで話し合いが
された。45以上の国、団体の発言があり、IACFOも発言を行った。

●IACFOは、以下の点を発言した。

・遺伝子操作食品の表示は今後も継続して話し合いをおこなうべきである

・栄養成分などが異なる従来の食品とはあきらかに違う遺伝子操作食品への
表示と、そのほかの表示(DNA、タンパクが食品中に残っているもの、生産の
過程で遺伝子操作原料が使われたものへの表示)はあわせて話し合い、1つ
の書類を作成すべきであること

・現在、国際マーケットでは、遺伝子操作作物と非遺伝子操作作物の価格は
かなり異なり、たとえば日本はアメリカ、カナダから高い値段で非遺伝子操
作作物を購入している。適切な表示なしには、コーデックスの目的である
「公正な貿易取引の推進」をすることができない。したがって、表示問題
をきちんと考えることが必要である。

●長い議論の後、ほとんどの国が栄養成分などが異なる従来の食品とはあき
らかに違う遺伝子操作食品への表示と、そのほかの表示(DNA、タンパクが食
品中に残っているもの、生産の過程で遺伝子操作原料が使われたものへの表示
)をあわせて話し合い、1つの書類を作成することに賛成していたことから、
このような方向ですすめ、さらに、素案グループのようなものを作って話し合
うことができるだろうというところまで、ほぼ合意された。

しかし、まだ完全に合意していないことから、明日の朝7:00から少人数での会
議を行った上で、話し合いを再開する。

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┃議┃題┃の┃背┃景┃これまでの流れを知りたい方はどうぞ。

●遺伝子組換え食品の表示に関して、表示部会では1993年の第22回から議論
されている

しかし、決定している事項はただ1つ、アレルギーを起こす可能性のある遺
伝子組換え食品には表示義務がある*ということのみ.遺伝子組換え食品と
は何であるかを述べている「定義」の部分がステップ6、その他の部分は
、ステップ3のままで、まだ議論が続いている。(*第29回表示部会(2001
年5月)で合意、同年7月の第24回総会で採択)

昨年の第31回表示部会では、このトピックの話し合いをこのトピックの話し
合いを表示部会においてどのように進めていくかについて、作業部会を開く
ことで合意。

2003年10月28日から30日まで、カナダのカルガリーで作業部会が行われた。
今回はこの作業部会の話し合い結果を受けて、議論が行われた。


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┃日┃本┃政┃府┃の┃様┃子┃

●遺伝子操作食品表示の話し合いの進め方について1度、発言。

「書類を1つにするか2つにするかは、どちらでもよいが、栄養成分など
 が異なる従来の食品とはあきらかに違う遺伝子操作食品への表示と、そ
 のほかの表示は同時進行で話し合いをすべきである。」

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┃明┃日┃の┃予┃定┃

●議題6 遺伝子組換え食品の表示

が引き続き、話し合われます。

●その後、

議題7 包装食品の表示に関する一般規格の修正案(原材料数量表示)Step3
議題8 原産国表示についての検討
議題9 食品表示およびトレーサビリティの検討

あたりまで議論がされるのではと予測しています。

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┃ひ┃と┃こ┃と┃

●遺伝子操作食品の表示に関する議論は、毎年のことながら、本当に長い
長い議論となっています。

表示部会では、発言をしたい場合は手元のボタンを押すと、議長団のコンピ
ューターに、順番に表示されるようになっています。

私たち国際NGOの発言は、政府の発言のあとにまわされるので、ボタンを押し
てからかなりのじかん、待つことになります。今日は、12:10頃に押して、
実際に発言の順番がまわってきたのは、15:40頃でした。昼休みをはさんで
しまったためもありますが、それにしても長い待ち時間です。

待っている間に、これも言おう、あれも言おう、、、と言うべきことのリス
トがどんどん長くなっていきました。

明日はどうなるでしょう?いづれにしても、今年も遺伝子操作食品の表示は
大きな動きはないことが予測されます。

●ちょうどよいタイミングで、遺伝子操作作物に関する情報が2つ入って
きました。

1つはモンサント社が、遺伝子操作小麦の販売を断念したこと。
これは除草剤耐性の小麦で、消費者団体や環境団体の大きな反対があったこ
とが理由だそうです。前にアメリカの政府代表の一人が、休み時間に
「確かに小麦だけは遺伝子操作はイヤだな、、、毎日食べるものだから」
と言っていました。北米の人にとって小麦は日本人にとっての米のようなも
のですから。

2つは会議が行われているここカナダのケベック州では、95%の人が遺伝子
操作食品の表示は義務付けられるべきだと考えているという調査結果が出て
大きく新聞、テレビで報道されていることです。カナダ政府は、この調査を
見ても、あまり意見を変える動きはありませんが、少しずつ、北米でも意識
が高まっていることは喜ばしいことです。

                      (熊澤 夏子)

http://www.tabemono.info/kokusai/codex2004_05/0511.html


  
    Date : 2004/05/11 (Tue)
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┃目┃次┃

●本日の会議

●会議の内容 ・栄養・健康表示について

●日本政府の様子(農水省から4名、厚生労働省から3名が参加))

●議題の背景 (ちょっと小難しいので背景をよく知りたい方のみどうぞ。)

●明日の予定

●ひとこと  (私の個人的な感想です。)

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┃本┃日┃の┃議┃題┃2004年5月10日

●第32回表示部会が開会。

●議長:アン・マッケンジー議長(カナダ)

●IACFO(食品国際消費者機構)の参加者は以下のとおり
熊澤 夏子(食品と暮らしの安全基金・チェンジ・コーデックス市民の会)
ブルース・シルバーグレード(IACFO会長・CSPI、明日から参加予定)
ビル・ジェフェリー(CSPI)

■第32回表示部会 議題■

開会
議題1 議案の承認
議題2 他のコーデックス部会、委員会からの事項
議題3 表示規定の検討
議題4 栄養・健康強調表示の使用に関するガイドライン案 Step 6

●議題4の栄養・健康表示に関する話し合いが長引き、有機食品、遺伝子
 操作食品の議題まで行きませんでした。明日以降、話し合われることに
 なります。

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広告は無規制のままでいいか?根拠のない「体にいい!!」という宣伝?!

議題4 栄養・健康強調表示の使用に関するガイドライン案
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●「塩分ひかえめ」
 「カルシウムいっぱい」など栄養成分を強調した食品をみかけることが
 あります。このような表示を「栄養強調表示」といいます。

●さらに、
「カルシウムは骨粗しょう症を防ぎます。このウエハースには、カルシウ
  ウムがたくさん含まれています。」
 
「塩分の取り過ぎは肥満を引き起こします。この食品は塩分をひかえめで
す。」

 などのように、健康を強調した表示は「健康強調表示」といいます。

●食品企業が行っている栄養・健康表示の中には、科学的にきちんと証明さ
 れていないことも書かれていることがあり、これを規制するために、ガイ
 ドラインが作られています。

●今回の焦点は、商品につける表示だけでなく、「広告」もこのガイドライ
 ンの範囲に含めるのかどうかということ。

 企業はもちろん、広告は規制の対象としたくないと考えています。この企
 業側の肩をもっている国は、日本、アメリカなど。(日本は国内で広告の
 規制はしていないため、コーデックスでも広告の規制がされないことを望
 んでいる。)

 私たち消費者団体は、広告もこのガイドラインの範囲に含めるべきと考え
 ています。私たちと意見を共にする国々は、スウェーデン、南アフリカな
 ど。

●IACFOは、この議題は、ビル・ジェフェリー氏が担当しているため、彼が3
 回ほど発言。広告も規制すべきであると強調。

●今日は長い話し合いが行われたものの合意に達することなく、今日はこれ
 から議長国のカナダ政府が主催するレセプション・パーティが行われるた
 め明日に議論が持ち越されました。

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┃議┃題┃の┃背┃景┃ここはかなり詳しく知りたい人だけどうぞ。

●健康強調表示に関するガイドラインの作成は、カナダが議長を務める作業
部会が中心になって素案づくりが進められてきた。作業部会では、健康強調
表示を許可すべきでないと考える国と、規制を設けてある程度許可すべきと
する国との意見調整が行われ、また何を強調表示と呼ぶのか、どのように
分類分けするのかなどをめぐって議論が行われてきた。

第30回部会(2002年)でステップ5に進み、第31回部会では広告もこのガイ
ドラインの対象とする旨が書き加えられた上で、合意に達し、ステップ8に
進められた。しかし、その後行われた第26回総会で、この広告に関して議論
が蒸し返され、合意に至っていないとして、ステップ6に差し戻された。そ
のため、もう一度、今回の表示部会で話し合いがされることになった。

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┃日┃本┃政┃府┃の┃様┃子┃

●政府からの参加者
(私が名刺交換した範囲で、、、なので、もれている人もいるかも
しれません。)

厚生労働省 4名
厚生労働省 食品安全部 企画情報課 食品国際企画調整官 三浦公嗣氏
食品安全部 基準審査課 課長補佐   中村泰久氏
食品安全部 基準審査課 企画法令係長 岩間 勇気氏
食品安全部 基準審査課 新開発食品保険対策室・厚生労働技官 
                   内海 宏之氏


農林水産省4名
表示・規格課長       柄澤 彰氏
表示規格班担当       金山 武史氏
国際食品班課長補佐     坂  治己 氏
有機食品制度班担当課長補佐 中野 正久 氏

ほか、技術アドバイザー

●健康・栄養表示の件で発言をしていました。私たちIACFOとは反対の意見
 でした、、、。残念。

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┃明┃日┃の┃予┃定┃

●本日、議論が途中になってしまった
「議題4 栄養・健康強調表示の使用に関するガイドライン案」が
話し合われた後、

議題5 有機ガイドライン
議題6 遺伝子組換え食品の表示

が話し合われます。

明日は注目の話題です!!!

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┃ひ┃と┃こ┃と┃

●やっと少し時差ぼけが解消されてきました。これから、レセプションに
 行ってきます。レセプションは、グラスとおつまみを片手に、さまざま
 な国からの参加者と、リラックスしながら話しができる良い機会です。
 いろいろな情報を仕入れて来たいと思います。

●プレスリリースのNo.3を手違いで3回も送ってしまいました。ごめんな
 さい。

                      (熊澤 夏子)

http://www.tabemono.info/kokusai/codex2004_05/0510.html


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